USB 入力でサスペンドからレジュームさせないには

多くの Linux ディストリビューションの初期設定では,サスペンド中にも USB の入力を検出しており,サスペンド中にマウスを動かしたりキーボードに触れたりすると,自動的にサスペンドから復帰してしまいます。

デスクトップ PC をお使いで机の上がきれいに片付いている方には便利な機能かもしれませんが,モバイルマシンをお使いの場合や,あるいは単に机の上が混沌としている場合には,ただ血圧が上がるだけの機能です。

幸いこの検出は無効化することができますので,その手順を紹介します。

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キャンドゥ108円マウスを使ってみる

今宵の生贄は……

無性にマウスを分解したい気分になったので,今更ですが,買ったきり放置していたキャンドゥの100円マウスを分解してみます。

ただ分解するだけというのもナンなので,実用性を飛躍的にアップさせる極秘の改造ノウハウも特別に記事の最後でお教えします。……いや待った,なんとなく勿体つけてみたけど大したもんじゃないので期待はしないで。

開封の儀

キャンドゥ100円マウス

シンプルなパッケージです。中にはポリ袋に入ったマウスが入っています。

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“evdev-right-click-emulation” はタブレットで Linux を使うのにすごく便利

タブレットで GNU/Linux を試したことのある方なら,タッチスクリーンでは右クリックできないことにお気づきのことでしょう。

Gnome 3 はこの問題の解決に取り組んでいるようですが,まだ不完全です。キーの組み合わせで右クリックを発生させるようなスクリプトでさしあたり右クリックできるようになりますが,Android や Windows と比べてあまりに不便です。

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“evdev-right-click-emulation” is a smashing useful tool for Linux tablet users

If you’ve ever tried GNU/Linux on tablet devices, you might have noticed that you can’t do right click with a touchscreen.

Gnome 3 seems trying to solve this problem, but it’s still incomplete. Hacky script like emulating right click with key combination may work as a workaround, but it’s a too awkward way compared to those of Android or Windows.

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有線メンブレンキーボード ELECOM TK-FCM103BK ミニレビュー

背景

買った理由

特定のキーばかり酷使するソフトウェア操作や WASD を酷使する(カジュアル)ゲーミング用に,安くて丈夫なメンブレンキーボードが欲しくなったため,1040円で購入しました。

無線 USB ドングルタイプという選択肢もありましたが,プロプライエタリの無線プロトコルは Mousejack 脆弱性への対応から Logicool (Logitech) の Unifying 以外は全く信用しておらず,その条件では良いものがなかったため,有線キーボードを選びました。

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Debian 10 + Xfce + Let’s note RZ4 で画面自動回転

GNOME 3 であれば iio-sensor-proxy 経由で加速度センサによる画面自動回転にデフォルトで対応していますが,GNOME 3 はラップトップのデスクトップ環境としての実用性が限られているという問題があります。しかし,Linux の常としてセンサの入力もデバイスファイルとして扱われているので,他のデスクトップ環境でも,簡単なスクリプトで状態を読んでやれば画面の自動回転ができるようになります。

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Raspberry Pi 4 Model B 発売

Raspberry Pi の最新機種,Raspberry Pi 4 Model B が発売されました。

主な変更点は以下の通り。

CPU コアが省電力モデルの A53 から高性能モデルの A57 に変わったことで大きなパフォーマンス向上が期待できます(その代わり,これまでもシビアであった発熱はますます厳しくなりそうですが。電力消費も増えますが、電源供給が Type C となったため、相性問題は減るはずです)。GPU も最新の VideoCore VI に刷新されました。GbE や USB 3.0 への対応など,これまで要望が多かったアップグレードも盛り込まれています。ユニークなところとしては、2画面出力に対応しています。

そして注目したいのは,従来の 1GB モデルに加え 2GB,4GB の RAM を搭載したモデルも登場したことです。1GB モデルが35ドルと据え置きで,2GB モデルは45ドル,4GB モデルは55ドルとなっています。LPDDR2 から LPDDR4 となったことで大幅な速度向上が見込めることも相まって,利用の幅はかなり広がるのではないかと思います。

2 Model B 以来の全面刷新と言ってよいでしょう。Raspberry Pi に対する高い期待を更に上回る,素晴らしいアップグレードです。

2019/07/01追記:
4B のベンチマークを取って過去の機種と比較している方がいます。
CPU 性能で従来の2〜4倍,GPU 性能で従来の1.5倍といったところのようです。Cortex-A57,恐るべし。さらに I/O についても,USB3.0・GbE 対応に加え RAM 帯域がほぼ倍,microSD も読み込み速度が倍と大幅に性能向上しています。そこに Raspberry Pi ならではの充実したソフトウェアサポートまであってこの値段なのですから,価格破壊も次のステージに進んだ感じがします。

1000円のポケットマルチテスタ MASTECH M300

写真で見る MASTECH M300

手元に常備できるようなポケットテスタが欲しくて,秋月電子で MASTECH M300 というデジタルマルチテスタを購入しました。

小型タイプであるにもかかわらず値段は税込1000円とお手頃ですが,最近秋月が推している MASTECH という香港のベンダの製品であり,期待できそうです。このサイズで電流測定もできるというのが売りのようです。

M300 外観

△ これが M300 です。安いのに,見た目はなかなかかっこいい。

パッケージ表

△ パッケージはこんな感じ。

パッケージ裏

△ 裏にはスペック表が印刷されています。

M300 と付属スリーブ

△ 塩ビのスリーブケースも付属します。

M300 リードの展開

△ 筐体の周りにぐるっと一周格納されているリードを引き出すとこんな感じ。ちょうど使いやすい長さです。

M300 リードの収納

△ ただ,長さがかなりギリギリなので丁寧に巻かないとうまく収まってくれません(上の写真はうまく収まっていない図)。思ったほど手軽ではないのは残念です。

少し力をかけないと収まらず,リードが断線しないか心配です。この専用のプローブでないと収納できないわけで,リードの寿命が製品の寿命ということになるでしょう(普通のリードをはんだ付けしてポケットじゃないテスタとして使い続けることはできますが)。

2019/06/30追記:きちんと格納しなくても付属のスリーブケースに収まることに気づき、簡単に巻いただけでスリーブケースに入れるようにしています。こうなるとなかなか手軽で快適です。

M300 内部(裏)

△ 電池交換等のための分解はネジ1本でできます。……こうして見るとやはり値段なりのチープさですね。とはいえ,ネジを金属で受けているなど,あくまで工具として設計されている感じはします。

電池は 12V アルカリ電池と少々特殊なものですが,テスタの電池は何年も持つので問題ないでしょう。ただ,デリケートなアルカリ電池しか使えず保管環境を選び,液漏れ防止のため切れていないか定期的に確認する必要があることに注意する必要があります。

また,調整用らしき可変抵抗があります。

M300 内部(表)

△ 基板はツメで止められているだけであり,これも簡単に分解できます。フレキケーブル等を使わずバネ状のコンタクトで接続してある安心設計です。

液晶が接触不良になりそうで気になりますが,筐体裏蓋で機械的に押し付けることで接触を確保しています。

MASTECH M300 の機能面

……については,あまり詳しくないので,評価できません。ごめんなさい。

ただ,いろいろ試してみたところ低電圧ではやや不安定で,3V 未満では 0.05〜0.3V 程度高めに出る傾向があるようであり,精度にはそれほど期待しないほうがよいかと思います。

もっとも,自分がしているように,趣味で Arduino につなぐ回路をいじったり,PC 等のちょっとした調査・修理をする程度であれば何も問題なさそうな感じです。

DER EE DE-200A

なお私がメインで使っているテスタは,中学生の頃に買った DER EE の DE-200A です。

これも機能が絞られたエントリークラスの機種ですが,おそろしく頑丈で、精度も上々です。電池もマンガン電池が使えて安心です。リードもスナップオンで簡単に交換できます。趣味の工作程度なら一生モノじゃないかと思います。

筐体がけっこう大きいことがデメリットではありますが,最初の1台なら断然これがお勧めです。

余談

バッテリチェッカ BT-168D

最近400円前後で出回っている「BT-168D」というノーブランドのバッテリチェッカは,なかなか正確でしかも 3V まで対応しており,かなりお勧めです。アナログメータモデルの「BT-168」というのもあるのでお気をつけください(そちらは1.5Vまでの対応のようです)。安く見かけたらゲットしておくといいかと思います。