Debian 10 “Buster” が stable に

2019年7月6日,Debian 10 “Buster” が stable になりました。これにともない, “Stretch” は oldstable となります。

Buster ではそれほど目立つ変化はありませんが,AppArmor のデフォルトでの有効化,UEFI 対応強化など足回りが着実に強化されています。これまで testing として使ってきた感覚では,全体的に X 周りの安定性が高まっている印象もあります。

Stretch は2022年頃まで LTS 対象となる見込みです。Buster は2022年頃まで stable としてサポートされ,2024年頃まで LTS 対象となる見込みです。

La Frite AML-S805X-AC (1)

Kickstarter で back していた Libre Compter 製 La Frite AML-S805X-AC が届いたので,とりあえず写真だけ簡単に紹介。

La Frite は珍しい Amlogic 製 SoC を搭載した SBC で,メインラインカーネルでのサポートを含めたソフトウェア面にも力を入れるというのが売りです。ボード自体も比較的安価(Early bird で 1GB モデルが送料込み $19,通常 perk で同 $24)な割に高性能・低消費電力であり,モダンな仕様でいろいろ遊べます。もっとも,Raspberry Pi 4 model B が登場した今となっては,インパクトを欠く印象は否めませんが。

SoC Amlogic S805X
CPU Quad Cortex-A53 ~1.2GHz
GPU Mali-450
RAM DDR4 1GB or 512MB
ストレージ USB メモリ・別売専用 eMMC 対応
ブートローダ U-boot(NOR フラッシュ)

Libre Computer はこれまでにも量産実績のあるベンダですが,いままでのプロジェクトよりかなり back 数が多かったせいかやや苦戦し,半年以上遅れての発送となりました。多忙のせいか終盤には進捗報告を欠くことも増え,「一体どうなったんだ」「せめて進捗を教えてくれ」「静かに待つしかない」などコメント欄に不穏が空気が流れ始めたところで突然「やあ,大体終わってそろそろ発送するから週末までに配送先を確かめといてね」とのアップデートがあってずっこけたのもいい思い出です。

La Frite,配送パッケージ
ぴったりサイズのダンボールに収めて送られてきました。パッケージの中には,静電気防止の袋とスポンジで保護された La Frite が入っています。よい梱包です。ところで,なぜか税関検査で開封されていました。これまでにもいろいろ怪しげなものを個人輸入してきましたが,初めてのことです。たまたま?

La Frite,付属ネジ

短いネジが付属していました。eMMC の固定用?

La Frite,箱表

パッケージと本体の表面。パッケージがかっこいい。珍しい白色の PCB が目を引きます。ハンダ付けもちゃんとしてる。

La Frite,箱裏

裏面。パッケージには概説図が印刷されています。見ての通り microSD スロットがなく,別売りの eMMC を買っていない場合は USB ブートで使用します。2.0なので速度は推して知るべし。PCB は裏面も白く,くり抜く形で LAN ポートが実装されているため薄型です。

La Frite,Orange Pi PC との比較

ここまででお気づきかもしれませんが,けっこう小さく,Raspberry Pi model A シリーズのフォームファクタです。安物 SBC の雄 Orange Pi PC と比べるとこんな感じ。

La Frite,本体表

表面アップ。イイネー

La Frite,本体裏

裏面アップ。サイコー

ただこれ,残念ながら対応イメージがまだ公開されておらず,そのままでは動作確認はできません。(しばらく追っていなかったので開発が今どういう状況なのかはわかりませんが,おそらく芳しくはないのでしょう……)

とはいえ別の SoC 用のイメージでもキャラクタインタフェースは拝めるでしょうから,またあとで動かしてみましょう。

19/07/07追記:6日にプロジェクトアップデートがあり,Debian Stretch および Ubuntu Bionic の対応イメージが正式公開されました(実はそれ以前から開発中のイメージは公開されており,フォーラムなどにリンクがあったようです。見逃してた)。

正直,思ったより遥かに早い展開です。多くの開発者との協力の上に成し得たことであり,自由ソフトウェアの強みが発揮されています。

現在,Debian Buster,RetroPie,Android 9 の作業に取り掛かっているとのことです。

Raspberry Pi 4 Model B 発売

Raspberry Pi の最新機種,Raspberry Pi 4 Model B が発売されました。

主な変更点は以下の通り。

CPU コアが省電力モデルの A53 から高性能モデルの A57 に変わったことで大きなパフォーマンス向上が期待できます(その代わり,これまでもシビアであった発熱はますます厳しくなりそうですが。電力消費も増えますが、電源供給が Type C となったため、相性問題は減るはずです)。GPU も最新の VideoCore VI に刷新されました。GbE や USB 3.0 への対応など,これまで要望が多かったアップグレードも盛り込まれています。ユニークなところとしては、2画面出力に対応しています。

そして注目したいのは,従来の 1GB モデルに加え 2GB,4GB の RAM を搭載したモデルも登場したことです。1GB モデルが35ドルと据え置きで,2GB モデルは45ドル,4GB モデルは55ドルとなっています。LPDDR2 から LPDDR4 となったことで大幅な速度向上が見込めることも相まって,利用の幅はかなり広がるのではないかと思います。

2 Model B 以来の全面刷新と言ってよいでしょう。Raspberry Pi に対する高い期待を更に上回る,素晴らしいアップグレードです。

2019/07/01追記:
4B のベンチマークを取って過去の機種と比較している方がいます。
CPU 性能で従来の2〜4倍,GPU 性能で従来の1.5倍といったところのようです。Cortex-A57,恐るべし。さらに I/O についても,USB3.0・GbE 対応に加え RAM 帯域がほぼ倍,microSD も読み込み速度が倍と大幅に性能向上しています。そこに Raspberry Pi ならではの充実したソフトウェアサポートまであってこの値段なのですから,価格破壊も次のステージに進んだ感じがします。

ロープロファイルのトランプカード Air Deck 2.0

Air Deck 2.0 ―― 宇宙時代のトランプ(?)

Air Deck 2.0

Kickstarter で入手した Air Deck 2.0 というトランプを紹介しましょう。

Air Deck 2.0 は TipTop Things Limited というタイ・香港の小さな会社による製品で,幅が通常の半分程度しかないコンパクトさが特徴です。2.0 とあるように過去にも製品を出しており,前のモデルは Amazon.com にて Amazon 自社扱いで販売されています。

Kickstarter では送料込み71〜79香港ドルで手に入り,日本円にすると1000円前後です。まだリテールに進まないのか現在でも Indiegogo に場を移してキャンペーンが続けられており,11米ドル(約1200円)で買うことがことができます。

図柄 Air Deck 2.0

△ ミニマリスティックなデザインも Air Deck の特徴です。いくつか柄がある中で私が”Astronauts”を選んだのは,小型のフォームファクタやミニマリスティックなデザインが宇宙時代を感じさせるものだと思ったためです。我々は宇宙時代に備えなければなりません。過去を地球に捨てて,旅立つのだ,宇宙へと……

大きさ比較1 Air Deck 2.0

△ 縦の長さは従来のものと同じくらいですが,横幅は半分より少し大きい程度と,非常にコンパクトになっています。ペイロードが制限される打上げロケットや宇宙ステーションでも安心です。

大きさ比較2 Air Deck 2.0

△ 並べると大きさの違いがわかりやすい。半分より大きいのは実用性を考慮してのことでしょう。もっとも,この大きさでもかなりギリギリな感じで,カードを手に持つタイプのゲームでの使用感は劣ります。ただ,七並べのようにカードを並べるゲームでは従来のものよりも便利かと思います。

プラスチック製で防水仕様 Air Deck 2.0

△ 材質はカード・箱ともにプラスチック製で,水に強く丈夫なことも売りの一つです。過酷な宇宙環境では紫外線の影響が気になりますが,船内で使用する分には全く問題ないはずです。

一般に紙製より使い勝手の劣るプラスチック製ではありますが,適切な表面加工がされており,くっつくことなくなめらかに滑ります。ただ紙製のような粘りがなく,たとえばババ抜きの手札が多い場合などでは,引き抜くカードの前後のカードも落ちてしまうかもしれません。

台湾製 Air Deck 2.0

△ 台湾製。「カジノグレード」を謳っており,実際に品質は高いため,製造ノウハウがある会社に委託したものと思われます。

総評

サイズゆえの制約こそありますが,実用品としてのラインを超えた製品です。しかし,本当に注目すべきなのはユニークさです。

純粋に実用品としては(1000円でも)はっきり言って割高ですが,他にないユニークな特徴を備えた製品であることが最大の意義です。引き出しに入れておいてときどき取り出して一人できってみる,たまに見せびらかして話の種にする,というような使い方が一番良いのではないかと思います。Air Deck の価値を決めるのは一人ひとりのストーリーです。

大御所 The US Playing Card 社も比率はそのままに小型化した「Bicycle Mini Deck」というものを出しているようなので,そのうち手に入れてみたいです。

今後とも,来たるべき宇宙移住の日に日頃から備えていきたいです。

1000円のポケットマルチテスタ MASTECH M300

写真で見る MASTECH M300

手元に常備できるようなポケットテスタが欲しくて,秋月電子で MASTECH M300 というデジタルマルチテスタを購入しました。

小型タイプであるにもかかわらず値段は税込1000円とお手頃ですが,最近秋月が推している MASTECH という香港のベンダの製品であり,期待できそうです。このサイズで電流測定もできるというのが売りのようです。

M300 外観

△ これが M300 です。安いのに,見た目はなかなかかっこいい。

パッケージ表

△ パッケージはこんな感じ。

パッケージ裏

△ 裏にはスペック表が印刷されています。

M300 と付属スリーブ

△ 塩ビのスリーブケースも付属します。

M300 リードの展開

△ 筐体の周りにぐるっと一周格納されているリードを引き出すとこんな感じ。ちょうど使いやすい長さです。

M300 リードの収納

△ ただ,長さがかなりギリギリなので丁寧に巻かないとうまく収まってくれません(上の写真はうまく収まっていない図)。思ったほど手軽ではないのは残念です。

少し力をかけないと収まらず,リードが断線しないか心配です。この専用のプローブでないと収納できないわけで,リードの寿命が製品の寿命ということになるでしょう(普通のリードをはんだ付けしてポケットじゃないテスタとして使い続けることはできますが)。

2019/06/30追記:きちんと格納しなくても付属のスリーブケースに収まることに気づき、簡単に巻いただけでスリーブケースに入れるようにしています。こうなるとなかなか手軽で快適です。

M300 内部(裏)

△ 電池交換等のための分解はネジ1本でできます。……こうして見るとやはり値段なりのチープさですね。とはいえ,ネジを金属で受けているなど,あくまで工具として設計されている感じはします。

電池は 12V アルカリ電池と少々特殊なものですが,テスタの電池は何年も持つので問題ないでしょう。ただ,デリケートなアルカリ電池しか使えず保管環境を選び,液漏れ防止のため切れていないか定期的に確認する必要があることに注意する必要があります。

また,調整用らしき可変抵抗があります。

M300 内部(表)

△ 基板はツメで止められているだけであり,これも簡単に分解できます。フレキケーブル等を使わずバネ状のコンタクトで接続してある安心設計です。

液晶が接触不良になりそうで気になりますが,筐体裏蓋で機械的に押し付けることで接触を確保しています。

MASTECH M300 の機能面

……については,あまり詳しくないので,評価できません。ごめんなさい。

ただ,いろいろ試してみたところ低電圧ではやや不安定で,3V 未満では 0.05〜0.3V 程度高めに出る傾向があるようであり,精度にはそれほど期待しないほうがよいかと思います。

もっとも,自分がしているように,趣味で Arduino につなぐ回路をいじったり,PC 等のちょっとした調査・修理をする程度であれば何も問題なさそうな感じです。

DER EE DE-200A

なお私がメインで使っているテスタは,中学生の頃に買った DER EE の DE-200A です。

これも機能が絞られたエントリークラスの機種ですが,おそろしく頑丈で、精度も上々です。電池もマンガン電池が使えて安心です。リードもスナップオンで簡単に交換できます。趣味の工作程度なら一生モノじゃないかと思います。

筐体がけっこう大きいことがデメリットではありますが,最初の1台なら断然これがお勧めです。

余談

バッテリチェッカ BT-168D

最近400円前後で出回っている「BT-168D」というノーブランドのバッテリチェッカは,なかなか正確でしかも 3V まで対応しており,かなりお勧めです。アナログメータモデルの「BT-168」というのもあるのでお気をつけください(そちらは1.5Vまでの対応のようです)。安く見かけたらゲットしておくといいかと思います。

DSi ブラウザで楽しめるウェブサイトを集めたポータルサイト「DSi Browser Portal」

DSi のジャンク品が540円で売っているのを見かけました。DSi は 3DS 用ソフトを利用できない一方でゲームボーイアドバンスのソフトにも対応していないという中途半端な機種で,DS Lite や初代 DS よりもかえって魅力に乏しいものでした。しかも,つい先だって 3DS もそう変わらない値段で入手していたところなので,別に必要なものではありません。

しかし,試しに電源を入れてみたところ普通に起動し,液晶の状態もまずまずのようでした。そういえば DSi には DSi Ware という有料のダウンロードソフトがあります。これは 3DS でも利用できますが,解像度スケーリングの関係でなんだかぼやけた感じになってしまいます(通常の DS 用ソフトも同様)。この値段なら DSi Ware 専用機に良いかと思い,購入してみました。

……DSi をお持ちの方であれば,ここでお気づきのことでしょう。DSi 用「ニンテンドー DSi ショップ」のサービスは終了しているのです! 3DS の「Nintendo eShop」は別のプラットフォームであり,3DS 用に購入した DSi Ware を DSi で利用することはできません。なんてこった!

いや,まだだ……DSi は WPA2 AES に対応しているのです。もちろん WPA2 も最早安全ではないですが,ともかく,まだしばらくは実用できる規格です。廃墟と化した DSi ショップでも DSi ブラウザは配信されていますので,ブラウザを通じて無限の可能性が広がっているッ……! 540円のモトを取らねばならないッ……!

というわけで,DSi ブラウザで利用できるウェブサイトをまとめるポータルサイトを作ってみました。

ほぼ変換プロクシ頼みですが,思ったよりも使える感じです。特にクックパッドなどは,濡れた手でもジップロックなどに入れて操作できるので,スマートフォンより快適なくらいかもしれません。まあ料理なんてしないんですけどね。

DSi ブラウザで一番面倒なのは,ルート CA 証明書が古いもののままになっており,TLS 接続を利用するウェブサイトで警告が表示されることです。もっとも逐一許可していけば接続すること自体はできます(一部エラーで接続できないサイトもあります)。また,フィーチャーフォンレベルの限定的なスペックや対応タグを考慮する必要があります。音声再生には対応していないらしく,PSP ブラウザのようにネットラジオを聴取することはできません。簡単な JS には対応しているようですので,ちょうどいいサイトがなければ自分で何か書くのもありです。

ところでこのサイトを作成した翌朝,ジャンクで買ってから2年以上ヘビーに使っていた Let’s note NX2 からぷつっと音がして通電しなくなってしまいました。無駄遣いをきっかけに無意味なことに時間を費やした上に PC まで壊れるとは,泣きっ面に蜂とはこのことです。(なお予備のマザーボードと入れ替えて復活する予定)

せっかくなので PSP バージョンも作ってみました。PSP-1000 でも快適に動作します。

DSi より古いためスペックが非常にキツく,証明書切れの TLS の画像を読み込まないこともありブラウジングでは pc2m を通さないと何もできませんが,さまざまな要素に対応しており,特にネットラジオの再生もできるため,まだまだ活躍の幅は広いかと思います。動画や音楽の再生もできますし,液晶も綺麗ですし,本当に名機でした。発売当時はまだスマートフォンも普及しておらず,PSP は単なるゲーム機を超えて夢に満ちたパワフルな(以下思い出話が続く

これいいかも? OpenWrt 搭載の無線 LAN ルータ「GL-MT300N-V2」

サイバー・ウィンドウ・ショッピング

興味深いネットワーク機器を見つけたので紹介します。UbiquitiMikroTik の製品と同様にカスタマイズ性の高い Linux ベースのルータの部類に属するものですが,完全に家庭用として設計されている代わりにベンダ独自でなく OpenWrt ベースのファームウェアが搭載されており,無線 LAN に対応し,しかもこの手のデバイスとしてはかなり安価(約2200円)……という特長があります。

OpenWrt とは

まずは OpenWrt について簡単に説明しましょう。OpenWrt は家庭用無線ブロードバンドルータ向けの代替ファームウェアのひとつであり,ソフトウェアレポジトリから手軽に拡張可能な Linux ディストリビューションの一種でもあります。

以前、Fon の安価な無線 LAN ルータに DD-Wrt を導入することが流行ったことがありますが,DD-Wrt も OpenWrt から派生したものです 1

OpenWrt では,ベンダ純正ファームウェアでは差別化のためやサポートコスト削減のために除外されているような高度な機能を利用できるほか,Linux の知識を活かした柔軟な運用が可能というメリットがあります。

しかし対応デバイスは限られているほか,電波法の問題があり,無線 LAN ルータで利用できる局面は限られているというのが現実です。

GL-MT300N-V2 とは

そこで GL-MT300N-V2 です。GL-MT300N-V2 は香港 GL.iNET (GL Technologies & Microuter Technologies 社)の小型ルータで,OpenWrt ベースのファームウェアが標準搭載されています。

MIPS 24KEc 580MHz (MT7628N),128MB DDR2,16MB フラッシュメモリというスペックで,CPU には AES-128/256 のハードウェア支援に対応した拡張機能があるので,OpenVPN も快適に利用できそうです。

しかもルータのくせに USB ポートに加え GPIO ピンまであり,拡張性も申し分ありません。

無線 LAN は 11n 300Mbps までの対応,GbE 非対応,5Ghz 帯非対応,アンテナ内蔵で電波の飛びも悪そうと,コンピュータとしてのポテンシャルの高さからするとかなり割り切った仕様ですが,一人暮らしならこれで充分ですし,小型で超低消費電力(2.75W未満) 2というメリットもあります。 3

ルータ親機としての利用のみならず,中継器/コンバータとしての利用にも対応しているため,特にハックせずとも利用の幅はかなり広いでしょう。

……いや,ここまでならよくある開発ボードと言うこともできるでしょう。GL-MT300N-V2 を真にユニークにしているのは以下の点です。すなわち,なんとベンダ自ら中国価格で Amazon.co.jp で販売しており(しかも Amazon 発送),さらに驚くべきことに,技適にもしっかり対応しているのです。

私が知る限り,OpenWrt が標準搭載されて技適に対応した無線 LAN ルータは他に選択肢がありませんし,ベンダ独自のディストリビューションを採用したものでも,手軽に買える値段のものはありません。

カスタマイズ可能なルータを構築する用途に Raspberry Pi のようなシングルボードコンピュータを使うのはオーバースペックであり,発熱の問題に悩まされることにもなりましたが,超低消費電力な CPU を搭載したこの機種であればまさにピッタリなのではないかと思います(もっともこのマシン自体が Raspberry Pi と同程度に安定するのかはまだわかりませんか……)。

個人の勉強用はもちろん,大学や専門学校でのネットワーク技術の教材としても使えるのではないかと思います。

ただし,GL-MT300N-V2 は OpenWrt 最新版安定版 18.16.2 に対応しているものの,開発版リリースでは特に積極的にサポートされていないようであり,次の安定版リリースで公式対応から外れる可能性があることに注意しておく必要があります。

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今のところいじろうと思って放置しているデバイスが多い(La Frite ももうすぐ発送みたいですし……)のでモチベーションがありませんが,この値段はお値打ちですし,無線 LAN が使えるのはユニークです。ホビー感たっぷりの「マンゴー色」の筐体もブツヨクをそそります。いずれ購入したら紹介したいと思います。

19/06/03追記:

後継機種として、650MHzの Qualcomm QCA9531 を搭載した GL-AR750 と 775MHz の Qualcomm QCA9563 と外部アンテナを搭載した GL-AR750S-Ext が国内発売されたようです。

共通の仕様として、5GHz 帯・11ac への対応のほか、16MB の NOR に加えて 128MB の NAND フラッシュメモリが追加、128GB までの microSD への対応など活用の幅が広がっています。

一方で価格は GL-AR750 でも5144円、消費電力も最大6Wと、いずれも倍以上になっており、なかなか悩ましいところです。

Notes:

  1. なお,DD-Wrt は、カスタマイズ可能な Linux ディストリビューションとしてよりも簡単に使える代替ファームウェアとしての側面にフォーカスしている,プロプライエタリのドライバも多く導入することで対応デバイスを増やしている,といった方向性の違いがあるようです。
  2. 同じくらいの CPU と RAM を搭載した一般的なルータの消費電力は10〜20W
  3. もちろん,できればハイパワーモデルや業務用モデルの選択肢も欲しいところですけどね。

Xfce の絶対に覚えておきたいキーボードショートカット6選

キーボードショートカットは強い味方

キーボードショートカットを覚えておくといろいろと便利なのは,必ずしも GUI に頼らなくてもよい Linux 環境でも同じです。

ショートカットの一覧を頭から暗記するようなことはおすすめできませんが(自分自身の利用スタイルで利用頻度の低いものまで覚えるのは混乱の元ですし,だいいち退屈です),誰であれまずこれだけは覚えておくと便利だろうという最低限のショートカットだけを紹介します。他の多くのデスクトップ環境でも使いまわせるので,この機会に覚えてみてください。

絶対に覚えておきたい Xfce キーボードショートカット

ショートカット 機能
Alt + F4 ウィンドウを閉じる
Alt + F9 ウィンドウを最小化する
Alt + F10 ウィンドウを最大化する
Alt + Tab 画面のフォーカスを切り替える(ウィンドウを切り替える)
Ctrl + Alt + D デスクトップを表示
Ctrl + Alt + Del 画面をロックする

付録(の方がなぜか長い)・絶対に覚えておきたい Firefox のキーボードショートカット8選

ショートカット 機能
Alt + ← or Ctrl + [ 戻る
Alt + → or Ctrl + ] 進む
Ctrl + Tab 右のタブへ
Ctrl + K or Ctrl + J 検索バーにフォーカスを移動
Ctrl + F ページ内検索
Ctrl + T 新しいタブを開く
Ctrl + F4 or Ctrl + W タブを閉じる
Ctrl + Shift + T 閉じたタブを開きなおす

特に Ctrl + K と Ctrl + Shift + T を使いこなせると作業効率が上がります。

ジオシティーズが死ぬ日

とうとうこの日がやってきてしまいました。ウェブ上から Yahoo! ジオシティーズが消滅する日です。

見よう見まねの html で,たいした内容もないサイトを作ったものです。サイトを作ること自体が楽しかったのです。

あの頃,インターネットは大海原でした。検索エンジンとリンク集が海図で,寝食を忘れて航海を続けました。遥かに見える水平線は輝いていて,手を伸ばせば何でも手に入ると信じていました。

まさに,ひとつの時代の終わりです。本当に残念なことです。古き良き時代は終わりました。

青春を共に過ごしたはずのジオシティーズなのに,手元に残ったのは数百キロバイトの画像と html だけでした。

light-locker でのユーザ切り替え

あるユーザでログインしたまま別のユーザでもログインするユーザ切り替え user switching は,同じマシンを複数の人が利用する場合のみならず,用途に応じて環境を切り替える手段としても便利ですが,light-locker の場合,どのようにして利用するのかわかりにくいです。
GDM 環境の場合は多くのデスクトップ環境で切り替えに標準対応しており,lightdm でも xscreensaver では設定変更で機能を有効化できるところ,light-locker ではそのような設定が見あたりません。
xfce4-whiskermenu-plugin では ”gdmflexiserver” を呼び出すようになっていますが GDM 用ですし,検索してみると xfswitch-plugin をインストールするといいという話もありますが,これも GDM に依存しています。
もしや light-locker ではユーザ切り替えができないのかとも思いましたが,なんのことはない,lightdm のログイン画面をロック画面として利用する light-locker では「特別な切り替え機能は必要ない」というのが答えでした。
すなわち,画面をロックし(light-locker-command –lock),別のユーザを選択してログインすればユーザを切り替えられます。