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Firefox で横スクロール(チルトホイール)を「戻る・進む」に割り当てる

Logicool のマウスなどで,横スクロール(チルトホイール)機能があるものの,「戻る・進む」ボタンがないものが多くあります。

横スクロールを使う機会はそれほど多くはありません。それよりも,マウスに戻る・進むボタンがあったほうが便利な場合が多いはずです。横スクロールを戻る・進むボタンとして使ってみましょう。

Firefox であれば,例によって about:config にちょっとした呪文を加えるだけで簡単に実現できます。以下の設定の値を示されているとおりに変更してください。なお,この設定は Firefox のみに影響するので,表計算など別のアプリケーションでは引き続き横スクロールとして利用することができます。

mousewheel.default.action.override_x        2       (デフォルト -1)
mousewheel.default.delta_multiplier_x       -100    (デフォルト 100)

前者は横スクロールの挙動を規定する設定です。-1 はオーバーライド無効,0 は入力の無視,1 は横スクロール,2 は戻る・進む,3 は倍率変更を意味します。なお,このあたりはまだちゃんとドキュメンテーションされていないようです。盛り上がりますね(何

後者は横スクロールの倍率を調節する設定です。一見関係がないように思えますが,上の設定だけだと右に倒して戻る・左に倒して進むと,一般的なアサインとは逆になってしまいます。そこで,この設定で横スクロールの挙動を逆にするというわけです。この項目では「100」が「1.0」を意味しますので,「-100」と指定します。

さて,これで横スクロールを戻る・進むボタンとして利用することができるようになったはずです。

なお,システム全体の設定を変更するという選択肢もあります。Windows または macOS で Logicool 製の対応機種をお使いの場合であれば,Logicool Options ソフトウェアを利用できます。他のベンダも同様のソフトウェアを提供している場合があります。Linux では xbindkeys-config を使うのが簡単でしょう(この場合はベンダにかかわらずすべてのマウスに適用できます)。xbindkeys-config は xbindkeys のフロントエンドなので,ひとたび設定が完成すれば,xbindkeys のみをインストールして ~/.xbindkeysrc をコピーするだけで他の環境でも同じ設定で利用できます。

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