Duckduckgo

DuckDuckGo を検索バーに追加するときの URL パラメータ

プライバシを尊重する検索エンジン・DuckDuckGo には,非常に柔軟な URL パラメータが用意されており,Cookie が無効化されていたり頻繁に削除されたりする環境でも快適に利用できるようになっています。どれくらい柔軟かというと,広告を無効化するパラメータなるものが存在しているほどです [ref]もっとも,DuckDuckGo で表示される広告は古典的なキーワードベースで表示もテキストリンクのみであり一般的な広告とは比べ物にならないほど害が小さいですし,収益から毎年かなりの金額がネットの自由を守る団体や自由ソフトウェアプロジェクトに寄附されているので,無効化やブロックは全くお勧めできませんけどね。[/ref]。

この記事ではおすすめの設定を紹介します [ref]実は,新しいデバイスを買った際などに空で打とうとして間違えることが少なからずあるので備忘録をネットに公開しておこうというのが目的だったり。[/ref]。

さっそくですが,個人的おすすめはこれです。

  • サブドメインの start. は,初回訪問者向けの DuckDuckGo の紹介などが表示されない“常連向け”の表示にするものです。
  • kl=jp-jp は検索結果を日本語に最適化したものにする設定です。DuckDuckGo はフィルタバブルを避けていることを大きな売りの一つとしていることもあり,デフォルトでは言語ごとの最適化はされません。Cookie を保存しない環境では都度言語ごとの最適化をオンにする必要があり煩雑になってしまいますが,このパラメータを付すことで解決します。
  • ks=m はフォントサイズを多少小さくする設定です。s を指定すると更に小さくできます。

ブラウザによっては,以下のような形で登録することになるでしょう。

https://start.duckduckgo.com/?kl=jp-jp&ks=m&q=
https://start.duckduckgo.com/?kl=jp-jp&ks=m&q=%s

パラメータは他にも多く用意されています。他に多くの人が使いそうなのは以下です。

  • kae=d とするとダークモードを強制できます。他にレトロモード,ターミナルモードなどもあるほか,自分で色を指定することもできます。
  • kz=-1 とすると,インスタントアンサー機能(探している情報を含むと思われるスニペットを最初に表示する機能)を無効化できます。
  • kp=-2 とすると,セーフサーチを無効化できます。
  • kam=osm とすると地図として OpenStreetMap を使えます。 kam=google-maps とすると Google Maps を使えます。なお,デフォルトは Apple Maps(OpenStreetMap のカスタム版)です。

また,start.duckduckgo.com のほかにも,以下のようなバリエーションがあります(URL パラメータは一部のものだけ利用できます)。

https://html.duckduckgo.com/html/

機能が削られている代わりに Javascript 不要で非常に軽量なバリエーションです。日本から通常版の DuckDuckGo にアクセスすると,読み込み済みのキャッシュが残っていない場合はやや遅く感じますが(特にスマートフォンからアクセスしている場合),これならとても快適なスピードで利用できます。

https://lite.duckduckgo.com/lite/

さらに機能を削り,基本的な HTML タグだけを使用したバリエーションです。画面の小さいデバイスでの利用などに便利なはずです。

URL パラメータの一覧は以下から確認できます。!bang 機能ほど知られてはいませんが,DuckDuckGo を便利に使うためには見逃せない機能なので,是非目を通してみてください。

もっとも,これらの URL パラメータの利用は原理的には匿名性を害しうるものであるということは忘れてはいけません。必要最低限の――同じ組み合わせのパラメータを使っている人が多いと考えられる――パラメータのみを利用するのが無難だろうと思います。

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