Debian 8 で Bluetooth DUN

Debian 8 Jessie で Bluetooth DUN しようとして……泥沼にハマった。
Bluez のバージョンが 5 に入り仕様が大きく変わったようで,これまでの定石が通用しません。一応 blueman や gnome-bluetooth なども入れて試してみましたが,やはりうまくいかない。つなぐ先も「BlueDUN」という市販のアプリを入れた Android スマートフォンで,こっちが特殊な仕様である可能性もあります。せめて他にいくつかモデムがあればいいのですが……なんとか調べながら設定してはみるものの,正体不明のエラーとか……検索してみるとバグがうんたらかんたらとか言ってるし……うわこのコマンドも無くなったのか……このエラーは何だ?……しかし眠い……寒い……外明るくなってきた……つらい……などと合計10時間以上を無為に費やし,「これは複雑なバグまたは心霊現象が関与しており自分の手には負えない」という結論に達したところで以下のページを見つけました。

delx » Bluetooth DUN Tethering with Linux and a Nokia Symbian Phone

2014年? Arch? もしや,これでいける? 藁にもすがる気持ちで試してみると……いやっほううう!!! 繋がった!!! 何度再起動して試してもオーケー。引っ掛かりポイントは Debian では「python-dbus」ではなく「python3-dbus」が必要であるという点と始めに wlan の接続を切ってから試さないとダメという2点くらいで,本当に書いてあるとおりにコピペして書き換えて実行するだけ。恐ろしく簡単。
スクリプトを眺めてみるとなにやら見たことのないことをしている部分がある。やっぱり仕様変更絡みで別のやり方をする必要があったらしい。この辺はそのうちちゃんと調べないといけませんね。
いやあ,ありがたやありがたや。

2019/09/20追記:
この記事は遠い昔の話です。現在では NetworkManager や Blueman が PAN や DUN に標準で対応しており,エンドユーザはプロトコルスタックを意識せずに接続できます。ここはひとつ,抽象化されたツールをありがたく使わせてもらいましょう。

コメントを残す

投稿にあたり,完全な IP アドレスが保存されます(公開されません)。

コメントはスパムフィルタで処理され,承認後に公開されます。