CPU1GHz,RAM512MB で5ドル! Raspberry Pi Zero 登場
本日,Raspberry Pi Zero の即時の頒布開始をお知らせできることをうれしく思います。メイド・イン・ウェールズ,そして価格はちょうど5ドルです。Zero は Raspberry Pi ファミリの一人前の構成員で,以下を搭載しています:
- Broadcom BCM2835 アプリケーションプロセッサ
- 1GHz ARM11 core (Raspberry Pi 1 より 40% 高速)
- 512MB LPDDR2 SDRAM
- micro-SD カードスロット
- mini-HDMI ソケット,1080p60 映像出力
- Micro-USB ソケット,データ入出力および電源用
- 端子未実装の 40-pin GPIO ヘッダ
- Model A+/B+/2B と同一のピンアウト
- 端子未実装のコンポジット出力ヘッダ
- これまでの Raspberry Pi で最小のフォームファクタ,65mm x 30mm x 5mm
あの Raspberry Pi に新モデルが登場しました。価格は衝撃の5ドル。しかし価格以上に衝撃なのは,この値段で完成したコンピュータとして機能し,しかも第1世代の Raspberry Pi を超える基本スペックを持っているという点です。
だって……5ドル。5ドルですよ? Arduino より安いどころか PIC ボードのキットより安いですよ? それどころか私が昨日食べたラーメンより安いんですよ? なのに 1GHz の CPU と 512MB の RAM 載っけてて Debian(Raspbian) が動くって……金銭感覚狂いそうです。
Raspberry Pi A+ と比較して省かれたものはオーディオ出力 [ref]コメント欄を見ると HDMI での音声出力には対応しているようです。[/ref]および DSI ポート [ref]カメラとか繋ぐアレ。[/ref]です。GPIO とコンポジット出力もコストカットのため端子が省かれていますが,配線はちゃんと引いてあります(えらい! 素晴らしい!)。USB ポートも micro になっています。HDMI も mini です。販売価格での差が数百円程度までなら通常サイズの方がよかったですが,それは先進国のホビイストの考えというもので,途上国ではまた違った需要があるのかもしれません。ともかく,電子工作ネタやなんちゃって IoT ネタはこれからは Zero で決まりですね。
日本での価格は,おそらく800円〜1000円といったところでしょうか? 近ごろ為替相場も落ち着いてきているので600円台で出してくる可能性も無きにしもあらず。いずれにせよ非常に安くなるものと思われます。これまで「自分には使いこなせないだろうし……」と敬遠してきた人も手に取りやすくなって,DIY の裾野が広がるといいですね!
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