キャンドゥ108円マウスを使ってみる

今宵の生贄は……

無性にマウスを分解したい気分になったので,今更ですが,買ったきり放置していたキャンドゥの100円マウスを分解してみます。

ただ分解するだけというのもナンなので,実用性を飛躍的にアップさせる極秘の改造ノウハウも特別に記事の最後でお教えします。……いや待った,なんとなく勿体つけてみたけど大したもんじゃないので期待はしないで。

開封の儀

キャンドゥ100円マウス

シンプルなパッケージです。中にはポリ袋に入ったマウスが入っています。

筐体はよく見かけるタイプのものです。なにか元があるのをさまざまなベンダがデッドコピーしているのか,筐体や金型だけ安く流通しているのがこの形なのか,あるいはその両方か……

左右クリックも中クリックも重めで,マトモに使うと腱鞘炎になりそうです。

ケーブルはゴワゴワで,長さはモバイル用として一般的な1.1メートルです。

キャンドゥ100円マウス箱右

キャンドゥが発売元。

キャンドゥ100円マウス箱左

型番は K-4306 とのこと。

キャンドゥ100円マウス箱裏

Linux 対応について記載がありませんが,USB HID なので当然使えます。

USB デバイスとしては「ID 10c4:8108 Cygnal Integrated Products, Inc.」として認識され,X では「YSPRINGTECH USB OPTICAL MOUSE」として認識されます。

USB Vendor ID がもし仮に正しく報告されているとすれば,米国 Silicon Labs 社のインタフェースチップが使われている(そして最終製品ベンダの ID に書き換えられていない)ようです。また,中国 Shenzhen Yspring Technology 社では MCU やマウス用センサをファブレスで作っているようであり,中枢部分には Yspring Technology 社のコンポーネントが使われているものと見られます。もっとも,こうしたノーブランド品では不正な情報が書き込まれていることも往々にしてあります(ノーブランド機器の LAN ポートの MAC アドレスが Apple に割当てられているはずのものだったり……)

キャンドゥ100円マウス裏

ソールは貼られてない? ただ樹脂の出っ張りがあるだけです。おそろしく滑らず,このままでは実用になりません。

QCシールの裏にプラスネジがあります。内部も含めネジはこの一本だけの低コストな設計です。

腑分け

キャンドゥ100円マウス分解

分解するとこんな感じ。

スクロールは光学式ロータリエンコーダなどという高級なものではなく,最近ではなかなか見かけない機械式です。

見ての通り部品点数が非常に少ないです。センサ・IC統合のモジュールには「8733 18121」とだけ印刷されています。

赤色可視光センサを使ったもののなかでも精度は低い部類で,読み取り面も選び,きちんとしたマウスパッドを使ったほうがよいです。補正によるものなのか,カーソルが変に引っ張られる感覚が強いです。

キャンドゥ100円マウス基板裏

裏にはなにもありません。

キャンドゥ100円マウススイッチ上

左右クリックのマイクロスイッチ。ロゴがありますが,なんと読むんでしょう?

キャンドゥ100円マウススイッチ横

マイクロスイッチ側面には「DM1 (RUマーク) 1A 125VAC」との刻印があります。

キャンドゥ100円マウスキャパシタ

キャパシタには「HDF」とあります。Rulycon みたいなおもしろ珍コンでないのは残念。

使い勝手を改善

キャンドゥ100円マウス代用ソール

で,マウスのくせにぜんぜん滑らない問題ですが,こういう家具などを滑らせるシートを買ってきて,穴あけパンチで切り抜いて……

キャンドゥ100円マウス代用ソール貼付

裏面に貼れば,ばっちり滑るようになります。大きさもピッタリです。これで一応使いものになるようになります。

なお,定番の「カグスベール」が近場で売っていなかったのでダイソーで類似品を買いましたが,厚いクッション材が貼られており,むしった上でパンチする必要がありました。気づきませんでしたがフッ素樹脂ではないため滑り具合自体も本家に及ばないので,なるべく「カグスベール」を探したほうがよいでしょう(値段も200~300円です)。

追加投資を極力避けたい場合は,お手持ちのテープやシールなどで滑りやすいものを探して貼っても一定の効果がある……かもしれません。

総評

常用しようとすることは決しておすすめできないものの,108円という値段の割にはよくできており,自作インタフェース機器のベースや,ソール追加を前提とすれば予備用にもよいのではないかと思いました。スイッチも一般的なD2F互換形状のようなのでスイッチ交換で遊ぶこともできそうです。

もっとも,実用的な有線マウスは500円程度から手に入りますし,Logicool Unifying 対応で7ボタンマウスの M545 でも2000円を切っていることを考えれば,コストパフォーマンスとしてはあまり高くありません。

実はダイソーの300円無線マウスも買ったまま放置していますので,そのうちまた無性にマウスを分解したい気分になったら写真をアップしたいと思います。

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