“evdev-right-click-emulation” はタブレットで Linux を使うのにすごく便利

タブレットで GNU/Linux を試したことのある方なら,タッチスクリーンでは右クリックできないことにお気づきのことでしょう。

Gnome 3 はこの問題の解決に取り組んでいるようですが,まだ不完全です。キーの組み合わせで右クリックを発生させるようなスクリプトでさしあたり右クリックできるようになりますが,Android や Windows と比べてあまりに不便です。

そんなわけで,これは X か何かの設計上の問題に起因していて解決は困難だろうと思っていました。この小さなプログラムに出会うまでは。

Peter Cai さんによる evdev-right-click-emulation は,デバイスを低レベルで直接読んで長押しを検知するというシンプルな方法で,右クリックの問題をほぼ解決しています。

このやり方はおそらく正攻法ではないのでしょうし,何らかの予期しない問題を招く恐れもありますが,evdev-right-click-emulation がタブレット上での GNU/Linux の UX を大幅に改善することは間違いありません。

“evdev-right-click-emulation” is a smashing useful tool for Linux tablet users

If you’ve ever tried GNU/Linux on tablet devices, you might have noticed that you can’t do right click with a touchscreen.

Gnome 3 seems trying to solve this problem, but it’s still incomplete. Hacky script like emulating right click with key combination may work as a workaround, but it’s a too awkward way compared to those of Android or Windows.

I believed this should a design problem of X or something and too hard to fix… Until meet this tiny program.

evdev-right-click-emulation by Peter Cai have successfully (almost) solved that problem with simpler way; read devices directly and detect long tap.

Though this mean might not a kind of entering at the front door and possibly cause unexpected errors, it is certain that evdev-right-click-emulation drastically improves UX of GNU/Linux on tablet devices.

有線メンブレンキーボード ELECOM TK-FCM103BK ミニレビュー

背景

買った理由

特定のキーばかり酷使するソフトウェア操作や WASD を酷使する(カジュアル)ゲーミング用に,安くて丈夫なメンブレンキーボードが欲しくなったため,1040円で購入しました。

無線 USB ドングルタイプという選択肢もありましたが,プロプライエタリの無線プロトコルは Mousejack 脆弱性への対応から Logicool (Logitech) の Unifying 以外は全く信用しておらず,その条件では良いものがなかったため,有線キーボードを選びました。

使っているキーボード

基本的にテンキーレスのコンパクトなキーボードしか使いません。

普段使っているのは ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード(パンタグラフ)で,ときどき気分転換に GAMDIAS HERMES E2 (メカニカル・ノーブランドスイッチ)の青軸と赤軸を使っています(以前1枚2000円とメンブレン並に安かったのでつい……)

その前によく使っていたのは SANWA SUPPLY SKB-KG3BK というメンブレンキーボードで,コンパクトながら無理のない圧縮配列なのが特徴です。SKB-KG3BKN としておそらく同じものが現在でも販売されているようです。

しかし,実際のところ,打っている時間が最も長いのは Let’s note SX2/3 のキーボードです。

ELECOM TK-FCM103BK ミニレビュー

配列

通常の JIS キーボードからテンキーを取り除いただけの素直なテンキーレス配列です。今回この機種を選んでみた理由はこれです。

もっとも,使い始めてすぐに気づいたのは,Let’s note のキーボードに慣れた自分には PageUp/Down などのキーは独立していても特にメリットにはならず,むしろ Fn と方向キーの組み合わせのほうが使いやすいということでした。これまで使っていたキーボードと比べて方向キー等の島の分幅が大きく,トラックボールまで手を伸ばす距離が増してかえって使いにくく感じます。これは盲点でした。

筐体

流行に真っ向から反した分厚い筐体で,見た目もシックでクラシカルな雰囲気です。

おそらく鉄板などは入っていませんが,値段からすればかなりしっかりした作りです。

キーピッチ・キートップ

19mmキーピッチで,キー表面の曲面加工なども適切です。

キートップの印字はレーザー刻印のはずですが,少しの使用でくすんできます。

打鍵感・キーストローク・打鍵音

TK-FCM103BK キートップ

打鍵感はやや重め,かつ不安定で,あまり良くありません。Logicool K270 などに近い感覚です。

キートップの端のほうを押すと打鍵感が変わるのみならず,うまく入力できず取りこぼすことがあり,イマイチ設計がよくないように感じます。

筐体よりこっちにコストをかけてほしかった……

まったく使えないほどかと言うとそうでもありませんが,同じメンブレンでも,たとえば Lenovo プリファードプロ II USB キーボード などのもう少しちゃんとしたものと比べると歴然たる差があります。

打鍵音はメンブレンとしてはやや大きめですが,この価格帯では一般的な程度です。

総評

メンブレンであり,1000万回のキーストロークに耐えるとする(もっともこの公称値は特に高いものではなく,メンブレンキーボードとしてごく一般的な数字です)など安価ながら一定の耐久性は期待できるため,この配列の静電容量無接点/メカニカルキーボードを愛用している人のサブ用など,配列に高い価値を見いだせる場合はアリかもしれませんが,一般的におすすめできるかというと難しいところかと思います。

Debian 10 + Xfce + Let’s note RZ4 で画面自動回転

GNOME 3 であれば iio-sensor-proxy 経由で加速度センサによる画面自動回転にデフォルトで対応していますが,GNOME 3 はラップトップのデスクトップ環境としての実用性が限られているという問題があります。しかし,Linux の常としてセンサの入力もデバイスファイルとして扱われているので,他のデスクトップ環境でも,簡単なスクリプトで状態を読んでやれば画面の自動回転ができるようになります。

とはいえスクラッチで書くのも大変なのでとりあえず ArchWiki で紹介されている “rotate.py” を試してみたところ,そのまま画面回転ができました。

ただし,このスクリプトでは RZ4 のタッチパネルは想定されず,このままではタッチ操作のジオメトリが変わらずに表示とずれてしまいますので,ちょっとだけ修正する必要があります。幸いにも処理の実際の内容である xinput での設定自体は全く同じでよいので,タッチパネルとして扱わせるためにスクリプトが用意しているリストに書き加えるだけです。

RZ4 は eGalax 製のデジタイザを使用しており,xinput –list –name-only での表示名に(”touchscreen” “wacom” は含まれず)”eGalax” の文字列が含まれるため,

touchscreen_names = ['touchscreen', 'wacom']

とある行を

touchscreen_names = ['touchscreen', 'wacom', 'egalax']

と書き換えてください(入力を一度小文字にした上で比較しているので,すべて小文字の egalax と指定してください)。

あとはこの rotate.py を自動起動して常駐させるなり,必要なときに起動するなりすれば, Xfce やその他のデスクトップ環境でもばっちり画面回転できるようになります。Onboard と組み合わせればタブレットとしてそれなりに実用的に使えるようになります。

余談:
この機種は Buster ではバックライトをホットキーから調整できない問題がありますが,例によって xorg の設定ファイルを追加するだけで対応可能です。

さらに余談:
どうやら UEFI で設定された画面輝度が OS 起動後に操作できる上限となるようで,UEFI での輝度が一定以下だと OS 起動後の輝度調整ができなくなります。わかってしまえばどうということもないことですが,上記のハードウェア認識の問題と混同してしまうと苦労することになるので気をつけましょう。 UEFI 画面が表示されるのは一瞬のことですので,通常は最大輝度にしておくのがよいでしょう。

……ということをなぜ書くかというと,以前ハマったこの問題にまたハマってしまい,検索したらこの記事が出てきて,ふと思い出して無事解決できたからです。次も思い出せるかはわからないので記録しておきます(何度も忘れるな)。

Debian 10 “Buster” が stable に

2019年7月6日,Debian 10 “Buster” が stable になりました。これにともない, “Stretch” は oldstable となります。

Buster ではそれほど目立つ変化はありませんが,AppArmor のデフォルトでの有効化,UEFI 対応強化など足回りが着実に強化されています。これまで testing として使ってきた感覚では,全体的に X 周りの安定性が高まっている印象もあります。

Stretch は2022年頃まで LTS 対象となる見込みです。Buster は2022年頃まで stable としてサポートされ,2024年頃まで LTS 対象となる見込みです。

La Frite AML-S805X-AC (1)

Kickstarter で back していた Libre Compter 製 La Frite AML-S805X-AC が届いたので,とりあえず写真だけ簡単に紹介。

La Frite は珍しい Amlogic 製 SoC を搭載した SBC で,メインラインカーネルでのサポートを含めたソフトウェア面にも力を入れるというのが売りです。ボード自体も比較的安価(Early bird で 1GB モデルが送料込み $19,通常 perk で同 $24)な割に高性能・低消費電力であり,モダンな仕様でいろいろ遊べます。もっとも,Raspberry Pi 4 model B が登場した今となっては,インパクトを欠く印象は否めませんが。

SoC Amlogic S805X
CPU Quad Cortex-A53 ~1.2GHz
GPU Mali-450
RAM DDR4 1GB or 512MB
ストレージ USB メモリ・別売専用 eMMC 対応
ブートローダ U-boot(NOR フラッシュ)

Libre Computer はこれまでにも量産実績のあるベンダですが,いままでのプロジェクトよりかなり back 数が多かったせいかやや苦戦し,半年以上遅れての発送となりました。多忙のせいか終盤には進捗報告を欠くことも増え,「一体どうなったんだ」「せめて進捗を教えてくれ」「静かに待つしかない」などコメント欄に不穏が空気が流れ始めたところで突然「やあ,大体終わってそろそろ発送するから週末までに配送先を確かめといてね」とのアップデートがあってずっこけたのもいい思い出です。

La Frite,配送パッケージ
ぴったりサイズのダンボールに収めて送られてきました。パッケージの中には,静電気防止の袋とスポンジで保護された La Frite が入っています。よい梱包です。ところで,なぜか税関検査で開封されていました。これまでにもいろいろ怪しげなものを個人輸入してきましたが,初めてのことです。たまたま?

La Frite,付属ネジ

短いネジが付属していました。eMMC の固定用?

La Frite,箱表

パッケージと本体の表面。パッケージがかっこいい。珍しい白色の PCB が目を引きます。ハンダ付けもちゃんとしてる。

La Frite,箱裏

裏面。パッケージには概説図が印刷されています。見ての通り microSD スロットがなく,別売りの eMMC を買っていない場合は USB ブートで使用します。2.0なので速度は推して知るべし。PCB は裏面も白く,くり抜く形で LAN ポートが実装されているため薄型です。

La Frite,Orange Pi PC との比較

ここまででお気づきかもしれませんが,けっこう小さく,Raspberry Pi model A シリーズのフォームファクタです。安物 SBC の雄 Orange Pi PC と比べるとこんな感じ。

La Frite,本体表

表面アップ。イイネー

La Frite,本体裏

裏面アップ。サイコー

ただこれ,残念ながら対応イメージがまだ公開されておらず,そのままでは動作確認はできません。(しばらく追っていなかったので開発が今どういう状況なのかはわかりませんが,おそらく芳しくはないのでしょう……)

とはいえ別の SoC 用のイメージでもキャラクタインタフェースは拝めるでしょうから,またあとで動かしてみましょう。

19/07/07追記:6日にプロジェクトアップデートがあり,Debian Stretch および Ubuntu Bionic の対応イメージが正式公開されました(実はそれ以前から開発中のイメージは公開されており,フォーラムなどにリンクがあったようです。見逃してた)。

正直,思ったより遥かに早い展開です。多くの開発者との協力の上に成し得たことであり,自由ソフトウェアの強みが発揮されています。

現在,Debian Buster,RetroPie,Android 9 の作業に取り掛かっているとのことです。

Raspberry Pi 4 Model B 発売

Raspberry Pi の最新機種,Raspberry Pi 4 Model B が発売されました。

主な変更点は以下の通り。

CPU コアが省電力モデルの A53 から高性能モデルの A57 に変わったことで大きなパフォーマンス向上が期待できます(その代わり,これまでもシビアであった発熱はますます厳しくなりそうですが。電力消費も増えますが、電源供給が Type C となったため、相性問題は減るはずです)。GPU も最新の VideoCore VI に刷新されました。GbE や USB 3.0 への対応など,これまで要望が多かったアップグレードも盛り込まれています。ユニークなところとしては、2画面出力に対応しています。

そして注目したいのは,従来の 1GB モデルに加え 2GB,4GB の RAM を搭載したモデルも登場したことです。1GB モデルが35ドルと据え置きで,2GB モデルは45ドル,4GB モデルは55ドルとなっています。LPDDR2 から LPDDR4 となったことで大幅な速度向上が見込めることも相まって,利用の幅はかなり広がるのではないかと思います。

2 Model B 以来の全面刷新と言ってよいでしょう。Raspberry Pi に対する高い期待を更に上回る,素晴らしいアップグレードです。

2019/07/01追記:
4B のベンチマークを取って過去の機種と比較している方がいます。
CPU 性能で従来の2〜4倍,GPU 性能で従来の1.5倍といったところのようです。Cortex-A57,恐るべし。さらに I/O についても,USB3.0・GbE 対応に加え RAM 帯域がほぼ倍,microSD も読み込み速度が倍と大幅に性能向上しています。そこに Raspberry Pi ならではの充実したソフトウェアサポートまであってこの値段なのですから,価格破壊も次のステージに進んだ感じがします。

ロープロファイルのトランプカード Air Deck 2.0

Air Deck 2.0 ―― 宇宙時代のトランプ(?)

Air Deck 2.0

Kickstarter で入手した Air Deck 2.0 というトランプを紹介しましょう。

Air Deck 2.0 は TipTop Things Limited というタイ・香港の小さな会社による製品で,幅が通常の半分程度しかないコンパクトさが特徴です。2.0 とあるように過去にも製品を出しており,前のモデルは Amazon.com にて Amazon 自社扱いで販売されています。

Kickstarter では送料込み71〜79香港ドルで手に入り,日本円にすると1000円前後です。まだリテールに進まないのか現在でも Indiegogo に場を移してキャンペーンが続けられており,11米ドル(約1200円)で買うことがことができます。

図柄 Air Deck 2.0

△ ミニマリスティックなデザインも Air Deck の特徴です。いくつか柄がある中で私が”Astronauts”を選んだのは,小型のフォームファクタやミニマリスティックなデザインが宇宙時代を感じさせるものだと思ったためです。我々は宇宙時代に備えなければなりません。過去を地球に捨てて,旅立つのだ,宇宙へと……

大きさ比較1 Air Deck 2.0

△ 縦の長さは従来のものと同じくらいですが,横幅は半分より少し大きい程度と,非常にコンパクトになっています。ペイロードが制限される打上げロケットや宇宙ステーションでも安心です。

大きさ比較2 Air Deck 2.0

△ 並べると大きさの違いがわかりやすい。半分より大きいのは実用性を考慮してのことでしょう。もっとも,この大きさでもかなりギリギリな感じで,カードを手に持つタイプのゲームでの使用感は劣ります。ただ,七並べのようにカードを並べるゲームでは従来のものよりも便利かと思います。

プラスチック製で防水仕様 Air Deck 2.0

△ 材質はカード・箱ともにプラスチック製で,水に強く丈夫なことも売りの一つです。過酷な宇宙環境では紫外線の影響が気になりますが,船内で使用する分には全く問題ないはずです。

一般に紙製より使い勝手の劣るプラスチック製ではありますが,適切な表面加工がされており,くっつくことなくなめらかに滑ります。ただ紙製のような粘りがなく,たとえばババ抜きの手札が多い場合などでは,引き抜くカードの前後のカードも落ちてしまうかもしれません。

台湾製 Air Deck 2.0

△ 台湾製。「カジノグレード」を謳っており,実際に品質は高いため,製造ノウハウがある会社に委託したものと思われます。

総評

サイズゆえの制約こそありますが,実用品としてのラインを超えた製品です。しかし,本当に注目すべきなのはユニークさです。

純粋に実用品としては(1000円でも)はっきり言って割高ですが,他にないユニークな特徴を備えた製品であることが最大の意義です。引き出しに入れておいてときどき取り出して一人できってみる,たまに見せびらかして話の種にする,というような使い方が一番良いのではないかと思います。Air Deck の価値を決めるのは一人ひとりのストーリーです。

大御所 The US Playing Card 社も比率はそのままに小型化した「Bicycle Mini Deck」というものを出しているようなので,そのうち手に入れてみたいです。

今後とも,来たるべき宇宙移住の日に日頃から備えていきたいです。

1000円のポケットマルチテスタ MASTECH M300

写真で見る MASTECH M300

手元に常備できるようなポケットテスタが欲しくて,秋月電子で MASTECH M300 というデジタルマルチテスタを購入しました。

小型タイプであるにもかかわらず値段は税込1000円とお手頃ですが,最近秋月が推している MASTECH という香港のベンダの製品であり,期待できそうです。このサイズで電流測定もできるというのが売りのようです。

M300 外観

△ これが M300 です。安いのに,見た目はなかなかかっこいい。

パッケージ表

△ パッケージはこんな感じ。

パッケージ裏

△ 裏にはスペック表が印刷されています。

M300 と付属スリーブ

△ 塩ビのスリーブケースも付属します。

M300 リードの展開

△ 筐体の周りにぐるっと一周格納されているリードを引き出すとこんな感じ。ちょうど使いやすい長さです。

M300 リードの収納

△ ただ,長さがかなりギリギリなので丁寧に巻かないとうまく収まってくれません(上の写真はうまく収まっていない図)。思ったほど手軽ではないのは残念です。

少し力をかけないと収まらず,リードが断線しないか心配です。この専用のプローブでないと収納できないわけで,リードの寿命が製品の寿命ということになるでしょう(普通のリードをはんだ付けしてポケットじゃないテスタとして使い続けることはできますが)。

2019/06/30追記:きちんと格納しなくても付属のスリーブケースに収まることに気づき、簡単に巻いただけでスリーブケースに入れるようにしています。こうなるとなかなか手軽で快適です。

M300 内部(裏)

△ 電池交換等のための分解はネジ1本でできます。……こうして見るとやはり値段なりのチープさですね。とはいえ,ネジを金属で受けているなど,あくまで工具として設計されている感じはします。

電池は 12V アルカリ電池と少々特殊なものですが,テスタの電池は何年も持つので問題ないでしょう。ただ,デリケートなアルカリ電池しか使えず保管環境を選び,液漏れ防止のため切れていないか定期的に確認する必要があることに注意する必要があります。

また,調整用らしき可変抵抗があります。

M300 内部(表)

△ 基板はツメで止められているだけであり,これも簡単に分解できます。フレキケーブル等を使わずバネ状のコンタクトで接続してある安心設計です。

液晶が接触不良になりそうで気になりますが,筐体裏蓋で機械的に押し付けることで接触を確保しています。

MASTECH M300 の機能面

……については,あまり詳しくないので,評価できません。ごめんなさい。

ただ,いろいろ試してみたところ低電圧ではやや不安定で,3V 未満では 0.05〜0.3V 程度高めに出る傾向があるようであり,精度にはそれほど期待しないほうがよいかと思います。

もっとも,自分がしているように,趣味で Arduino につなぐ回路をいじったり,PC 等のちょっとした調査・修理をする程度であれば何も問題なさそうな感じです。

DER EE DE-200A

なお私がメインで使っているテスタは,中学生の頃に買った DER EE の DE-200A です。

これも機能が絞られたエントリークラスの機種ですが,おそろしく頑丈で、精度も上々です。電池もマンガン電池が使えて安心です。リードもスナップオンで簡単に交換できます。趣味の工作程度なら一生モノじゃないかと思います。

筐体がけっこう大きいことがデメリットではありますが,最初の1台なら断然これがお勧めです。

余談

バッテリチェッカ BT-168D

最近400円前後で出回っている「BT-168D」というノーブランドのバッテリチェッカは,なかなか正確でしかも 3V まで対応しており,かなりお勧めです。アナログメータモデルの「BT-168」というのもあるのでお気をつけください(そちらは1.5Vまでの対応のようです)。安く見かけたらゲットしておくといいかと思います。

DSi ブラウザで楽しめるウェブサイトを集めたポータルサイト「DSi Browser Portal」

DSi のジャンク品が540円で売っているのを見かけました。DSi は 3DS 用ソフトを利用できない一方でゲームボーイアドバンスのソフトにも対応していないという中途半端な機種で,DS Lite や初代 DS よりもかえって魅力に乏しいものでした。別に必要なものでもありません。

しかし,試しに電源を入れてみたところ普通に起動し,液晶の状態もまずまずのようでした。そういえば DSi には DSi Ware という有料のダウンロードソフトがあります。これは 3DS でも利用できますが,解像度スケーリングの関係でなんだかぼやけた感じになってしまいます(通常の DS 用ソフトも同様)。この値段なら DSi Ware 専用機に良いかと思い,購入してみました。

……DSi をお持ちの方であれば,ここでお気づきのことでしょう。DSi 用「ニンテンドー DSi ショップ」のサービスは終了しているのです! 3DS の「Nintendo eShop」は別のプラットフォームであり,3DS 用に購入した DSi Ware を DSi で利用することはできません。なんてこった!

いや,まだだ……DSi は WPA2 AES に対応しているのです。もちろん WPA2 も最早安全ではないですが,ともかく,まだしばらくは実用できる規格です。廃墟と化した DSi ショップでも DSi ブラウザは配信されていますので,ブラウザを通じて無限の可能性が広がっているッ……! 540円のモトを取らねばならないッ……!

というわけで,DSi ブラウザで利用できるウェブサイトをまとめるポータルサイトを作ってみました。

ほぼ変換プロクシ頼みですが,思ったよりも使える感じです。特にクックパッドなどは,濡れた手でもジップロックなどに入れて操作できるので,スマートフォンより快適なくらいかもしれません。まあ料理なんてしないんですけどね。

DSi ブラウザで一番面倒なのは,ルート CA 証明書が古いもののままになっており,TLS 接続を利用するウェブサイトで警告が表示されることです。もっとも逐一許可していけば接続すること自体はできます(一部エラーで接続できないサイトもあります)。また,フィーチャーフォンレベルの限定的なスペックや対応タグを考慮する必要があります。音声再生には対応していないらしく,PSP ブラウザのようにネットラジオを聴取することはできません。簡単な JS には対応しているようですので,ちょうどいいサイトがなければ自分で何か書くのもありです。

せっかくなので PSP バージョンも作ってみました。PSP-1000 でも快適に動作します。

DSi より古いためスペックが非常にキツく,証明書切れの TLS の画像を読み込まないこともありブラウジングでは pc2m を通さないと何もできませんが,さまざまな要素に対応しており,特にネットラジオの再生もできるため,まだまだ活躍の幅は広いかと思います。動画や音楽の再生もできますし,液晶も綺麗ですし,本当に名機でした。発売当時はまだスマートフォンも普及しておらず,PSP は単なるゲーム機を超えて夢に満ちたパワフルな(以下思い出話が続く