「モグラ〜ニャ」(ゲームボーイ)プレイ記

「モグラ〜ニャ」について
 1996年,任天堂発売。定価3900円(税別) 1
 ゲームシステムやシナリオは Wikipedia 参照のこと……ってのもアレなので簡単に説明すると,内容は,大きな球やその他いろいろな物をうまく動かして行く手を阻む石を壊して進んでゆくというパズル形式です。動かす順番まで考慮しないとうまくいかない,倉庫番に似た感覚。詰んでしまえばいつでもマップ 2ごとに最初からやりなおすことができ,オートセーブで進捗は随時記録されます。この仕様から,テンポよく進めていつでも中断することできます。シナリオめいたものも一応あり,主人公であるモグラ「モグラ〜ニャ」が農夫「じんべえ」に誘拐された妻子を取り戻すべく奮闘するというもの――と言うとオーソドックスな感じに思えますが,むしろオーソドックスな筋立てをパロディにしたものと言えます。というのも,誘拐現場に残された置き手紙がこんなのなんです 3
 「モグラ〜ニャくんへ お元気ですか? 突然だがお前の子供と奥さんは預かった。返してほしければじんべえランドに遊びにきてね! 待ってるよ。 じんべえより」 
さてここからわかる通り,この農夫,かなりのクセモノです 4。誘拐は定番ですのでまあいいでしょう。ただ,「じんべえランド」なるものを作ってそこに来るよう言うというのは奇妙です。刹那的な上,かなりわけのわからない感性の持ち主のようです。いや,そもそも子供向けゲームのキャラクタ設定についてあれこれ考えること自体がナンセンスというものでしょうね。私はそう思い直し,じんべえの人物像について詮索することはやめてゲームを進めることにしました。しかし,あるボスの部屋の前にあったじんべえの看板を読んで先の疑問がまた浮かんできました。看板の内容は,このようなものです。
 親ネヂミは,いままでお前が倒してきた,子ネヂミの親だ。子供を思う,親の気持ち。お前なら,わかるだろ。負けてやれ。
もう少し先の話になりますが,別のボスの前にこんな看板もあります。
 「次は,サムドンなんだけど,やっぱり 自分の息子は可愛いから,気が引けるだよ。もうこのへんで,終わりにしねえか? あ,こら! 人の話 聞けよ! こらっ,待てってば!」 ちなみにこの息子,凶暴とのことで鎖に繋いであります。
「実はこいつ相当ヤバいサイコパスなんじゃ……?」と疑ってしまうのは,私の心が汚れてしまっているからなのでしょうか。
 こんな変質者の本拠地に単身乗り込むことになったもぐら〜にゃですが,力強い味方も存在します。それが「ヒントじいさま」です。誘拐現場に居合わせ,そのときは物陰に隠れて静観するのみだったのですが,じんべいランドのあちこちに看板を立て,名前の通りモグラ〜ニャにヒントを与えてくれます。ほんとうにあちこちに立っています。時には屋台(リアカー)を引いて自ら現れ,ハートを全回復してくれます。……いや,ありがたいんですけど,そこまでできるならどうして誘拐を阻止するなり直接協力するなりしてくれないんでしょうか。歳だからこれが限界,ということかもしれません。しかし,特定の条件でヒントじいさまはモグラ〜ニャに敵対し,そのときモグラ〜ニャは一瞬でゲームオーバーにされます。他のキャラクタは一度にモグラ〜ニャのハート4分の1しか削れないので,文句なしにゲーム内最強の存在であるはずなのです。どうもこの爺さんもかなりヤバい奴のようです。
 言うまでもなく,中ボスたちも相当キワモノ揃いです。
 
ゲーム内容
 マップは玉石混淆ですが,よく考えられているものも多く,大人がやっても考えることになるものも少なくありません。力技であれこれ試行しても解けるでしょうが,まずはじっとマップを見て解き方を脳内シミュレートするようにしたほうが面白いのでおすすめです。詰んだ時は,経験やテクニックを一度離れて,じっくりと経路を目で追うことが大切です。柔軟な発想が活路を拓きます。
 ボーナスステージというのもありますが,これは単純に運と瞬発力で,じっくり考えるほうが好きな私にとっては苦行でした。クリアしないと達成度を100%にできずキモチワルイので,どうして貴重な時間を使ってこんな思いをしているのだと思いつつも何度もトライしました。ある看板に有用なテクニックが書いてあるので,それをうまく利用しましょう。
 ボス戦は下記。
 
ボス戦対策(注意:ネタバレ?) 反転で表示
 カンガルーン
  弱いです。画鋲は引っ張ることもできることを忘れずに。
 サンデス
  全体攻撃がありますが,地下に潜っていればなんともありません。画面から見切れるくらいまで押さないとダメージを与えられませんので,動きをよく見てタイミングよくぶつけましょう。ダメージ一回で倒せるのであっけない。
 フンドーン
  単純作業です。
 スパナマン
  弱いとかそういうレベルでなく,初見でもダメージを受けるほうが困難です。
 親ネヂミ
  地下に潜って地上を見ている状態では子ネヂミとぶつからずダメージを受けませんので,それを利用すれば楽勝です。それはなんかバグ技っぽくてやだ,という方は,縦横に1マスずつ掘った先に隠れるようにすれば同じ効果です。マップの構造上,親ネズミが上下のレーンにいるときより左右のレーンにいるときのほうがずっと簡単かつ安全にダメージを与えられるので,タイムにこだわらないのであれば上下のレーンにきた時には見送るのがおすすめです。
 サムドン
  初見では一番手強い中ボスでしょう。中ボスでは唯一初見で倒せませんでした。しかし,アソンは完全にパターン通りに動くだけなので,ダメージを受けない動き方を発見した瞬間一番のザコに転落します。どこかで似たような二人組を見たことがあるような気がしますが(→[ ]),気のせいでしょう。
 ユキだるマン
  じんべえの「最高傑作」とのことですが(てか他のもスパナマンとサムドン以外人工生物なのか? もしやサムドンも手が加えられてあの姿なのか? 何者なんだあの農夫は?),スパナマンとカンガルーンの次に弱いです。あまり増やすと避けるのが面倒になるので,小さいのから狙いましょう(三段階目のものに球をぶつけると消滅)。雪くれの状態でも触れるとダメージを受けるので注意。
 じんべえ
  ラスボスだけあり厳しめですが,やはり地下にいればほぼ安全なので落ち着いて削っていきましょう。ボーナスステージ同様,溜めて投げるのは間に合わないことが多いので,球の移動は押しメインでいきます。じんべえの移動よりもモグラ〜ニャの(掘り終えた穴での)地下移動のほうが速いので,そのタイムラグを利用して距離を取りましょう。距離を詰められたらさっと垂直方向に逃げます。じんべえは動いた球を戻そうとしますが,結構な確率で失敗して倒れこみます。この時であれば,溜めて投げるのも容易です。距離をとって球を動かし,じんべえが倒れた隙に石にぶつける,というのが基本の流れになります。

 よくまとまった佳作です。今なら中古がスマートフォンのゲームより安く手に入るわけで,非常にお買い得です。オートセーブであることもあり気軽な気分転換に最適で,ちょっとずつ進めるのがよさそうです(私はついつい一気にクリアしてしまいましたが)。
 
リンク
モグラ~ニャ(オリジナル公式サイト)
バーチャルコンソール モグラ~ニャ|ニンテンドー3DS|Nintendo VC版もある。税込411円。
いまさらモグラーニャ攻略
モグラーニャ攻略Tips

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Notes:

  1. モグラ~ニャ
  2. 註:本稿では,切り替わる画面のひとつひとつを「マップ」,それらと中ボスから構成されるものを「ステージ」と呼びます。
  3. 読みやすさのため,一部漢字に直してあります
  4. 公式サイトのキャラクタ紹介にも「危ないオヤジ」とか書いてあります。

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