ASUS,199ドルのモバイルノート「EeeBook X205TA」を発表

Notebooks & Ultrabooks – ASUS EeeBook X205TA – ASUS
ASUS announces the EeeBook X205 at IFA 2014
価格破壊再び:ASUS、199ドルの11.6型モバイルノートPC「EeeBook X205」 – ITmedia PC USER
ASUSのネットブックが約2万円で購入できるWindows 8.1搭載PCとして復活 – GIGAZINE
ASUS から199ドルのWindows 8.1ノートEeeBook X205TA。11.6インチ液晶で980g、12時間駆動 – Engadget Japanese

旧聞に属す話かもしれませんが(旅行に行っていて書けませんでした),紹介。
T100TA でモバイルノート界隈の話題を独占した ASUS が,今度はなんと199ドル(約2.1万円)のモバイルマシンを発表しました。国内発売日は未定です。
基本スペックはマイナーチェンジ版 T100TA とほぼ同様ですが,HDD は搭載されず,その意味では T100TA-DK32G に近いと言えます。T100TA-DK32G と比較しての特長としては,11.6インチと液晶が(筐体もですが)多少大きくなり,天板もテカテカ仕上げではなくなり,microUSB ポートが標準サイズの USB コネクタになり(おそらく充電もここから Amazon.com に掲載されている CG では充電ソケットが存在することがはっきりと描かれています。それ以前の CG や写真でもよーく見ると確かにありますね),90gの軽量化も図られています。その一方で,IPS 液晶でもタッチパネルでもなくなり,USB 3.0 コネクタもなくなり2つとも USB 2.0 となっています。公称バッテリ駆動時間も3.8時間(15.8 -> 12)減少しています。もっともバッテリについてはマイナーチェンジ版のタブレット形態での駆動時間の公称値が11.1時間なので,計測方法の違いだけかもしれません。大変理解に苦しむことに,タッチパネルではないにもかかわらず憎っくきテカテカ液晶(グレア液晶)を採用しています。次期モデルでの改善を求めたいところです。さらに,microSD スロットのカバーがないのも相変わらずです。
機能+コストの合わせ技で攻めた兄貴分 T100TA と違い,こちらは純然たる価格勝負です。199ドルの予価はまさしく「価格破壊」の言葉にふさわしく,暴力的なまでの数字だと言えるでしょう。実際のところ T100TA ユーザにはキーボードドックからほとんど取り外さずに使っている方も少なくないと思われますので(僕も結局ほぼドックをつけたままです),キーボードやタッチパッドに目立つコストカットが無いとすれば,液晶と USB さえ妥協できればこれがより良い選択肢となる方も多いのではないかと思います。
優れた選択肢が登場するのはよいことですが,しかし,ここ最近の ASUS 独走状態は少し不気味な気もします。他メーカーにも,8インチタブレットにこだわらずこちらでも戦ってほしいものです。

おまけ:
ヒューレットパッカードの「199ドル PC」こと Stream は299ドルでの発売に決まったそうな

T100TA では Ctrl2Cap が使えないという話

同じことをしてハマっている人もいそうな気がしたのでメモ。ただし,あくまでも私が遭遇したトラブルの場合です。また,このトラブル自体は去年買ったばかりの時の話ですので,説明が大雑把なのはご容赦を。
ある日 T100TA がキーボードを認識しなくなり大いに焦ったのですが,結論から言うと,「Ctrl2cap」というソフトをインストールしたのが原因でした。これはキーボードの Caps Lock に Ctrl を割り当てるというもので,自分は Windows XP の頃から使い続けていました。詳しいところはよくわかりませんが,他の Windows8 マシンでは依然として使えているとの情報があるので,T100TA の作りの特殊さに由来するように思われます。あるいは単に自分が利用している他のソフトとの干渉かもしれません(T100TA で普通に使えているという方は教えていただけると幸いです)。

ついでのメモ:
Lenovo3000 v200 で無線 LAN を有効化できない(ドライバは当たっているが通信できない,有効化してもすぐ切れる,rfkill -list すると acer-wireless が soft blocked が yes となっていてどうやっても no にできない)場合は
11.10 – Unable to enable wireless on Lenovo 3000 V200 – Ask Ubuntu
rmmod acer-wmi すれば ok

T100TA:Truecrypt の力を借りて microSD カードの実用性を上げるメモ

<重要>
14/5/30追記
29日から,Truecrypt 公式ウェブサイトがダウンし,sourceforge 上のプロジェクトページで開発中止の告知と利用中止の呼びかけがされています。しかし不自然,不可解な点が多く,ウェブサイト改竄や米政府当局による圧力などの可能性も指摘されています。まだ正確なことは判明していませんが(考察や議論はここここ,twitter 検索などで),以下の二つを徹底してください。
・現在の Truecrypt ウェブサイトで新規公開されたバージョン「7.2」(復号のみ)は危険な可能性があるので,決してインストールしない。ウェブサイトにもなるべくアクセスしない。
・この騒動以前の最終バージョンである「7.1a」は安全と見られるが,改竄の可能性を指摘する声もあるので,正確な情報が判明して騒動が落ち着くまでは極力使用しないようにする。もちろん,この記事の内容も実践しないこと。

14/8/5追記
Truecrypt の件,今なお詳細が明らかになったわけではありませんし,コード監査も途中のようですが,7.1a 初公開当初のバイナリが世界中から提供され,ハッシュ値から現行 7.1a に改竄がないと判明したことから,世間ではひとまず安全らしいという話になっているようです。が,誰も安全だと保証しているわけではありません。この言葉は嫌いですが「自己責任」でお願いします。

 先月書いた記事の続編?です.
 あの記事で私は microSD の利用について「あくまでも補助的に」と述べました。この判断の理由としては,寿命についての懸念もありますが,やはり「何かの拍子に外れて紛失する恐れがあり,セキュリティ上好ましくない」というのが一番でした。しかしこの判断は,「データは暗号化されずに保存される」という前提に立ったものです。その前提を崩せば,すなわち microSD を暗号化ドライブとして利用すれば,内蔵 eMMC と同様に実用できるようになるはずです。「モバイルデバイスでそんなことしたら遅すぎて/CPU 負荷が大きすぎて使い物にならないんじゃないか」と思われるかもしれません。僕自身,おそらくこの「常識」ゆえにディスクを暗号化して使うという発想が今に至るまで出なかったのかもしれませんし,実際に試してみるまでは半信半疑でした。しかし,これが思いのほか実用的だったのです。
 microSD 上に置いた,Truecrypt で AES 方式で暗号化した仮想ドライブについて,前回と同じ条件(CrystalDiskMark,3回,100MB)でベンチを取ってみました。(画像で貼るほど重要でもありませんが)結果は以下です。
pic-20140426-101624
 以前にも増して物悲しい数字ですが,それでもまあ,きちんと用途を限定すれば使えないことはない速度が出ているかと思います。元が悪いので速度はある程度仕方ないとして,驚いたのは CPU 負荷の低さです。きちんと計測したわけではありませんし,処理の内容にもよって違うのですが,たとえばこのベンチマーク中も,CPU 負荷は最大でも22%までの間で推移しており,ほとんどの場合で10%未満に収まっていました。どうでしょう,まるで暗号化なんてしていないかのような低負荷ではないでしょうか。
 ここまでの低オーバーヘッド・低負荷が実現している理由は,Atom では Bay-trail から新しく追加された AES のハードウェアアクセラレーション機能「AES-NI」にあります。AES-NI 自体は目新しいものではないのですが,長らく Core i5 以上の CPU にしか搭載されてこなかった「贅沢機能」でした。それが,Haswell で全 CPU に搭載されるようになったのに合わせて Bay-trail から Atom/Celeron にも搭載されるようになったようです。Atom が組み込み用 CPU に毛が生えた程度のものだった数年前からすると,もはや隔世の感がありますね。
 寿命の心配は依然として残るわけですが,これで,ダウンロードディレクトリや Dropbox ディレクトリ,(それほど重要でない)ソフトの置き場としてなら,活用できる! というわけです。ただし注意として,あくまでも SD カードとして認識されているためか,Truecrypt では,ドライブやパーティションそのものを暗号化することができません。Windows XP までであれば偽のドライバでシステムを騙すというダーティなテクニックがありましたが,最近は署名のされていないドライバは使えないのでおそらくこれは利用できないかと思います。そのため,microSD に tc ファイルを置いて利用することになります。こうするとシステムの水準での起動時自動マウントはできませんので,利用方法によってはトラブルが発生することがあります。たとえば自分は暗号化仮想ドライブを Dropbox のファイル置き場として利用しているのですが,そのままでは Truecrypt によるマウントの完了より先に Dropbox アプリが起動してエラーになることがあります。そのため,スタートアップに置くスクリプトを少し工夫して書く必要があります。個人的には,以下の vbscript で対応しています(この言語には初めて触れました……)。

set objWshShell = WScript.CreateObject(“Wscript.Shell”)
objWshShell.Run “C:Progra~1TrueCryptTrueCrypt.exe /v (tc ファイルの場所) /lz /q /k (keyfile の場所)”,1,1
objWshShell.Run “C:Users(ユーザ名)AppDataRoamingDropboxbinDropbox.exe”

 Truecrypt の作業完了を待って Dropbox を起動させるという流れです。詳しくは後述の参考サイトをご覧ください。keyfile のありかを平文で記述していてセキュリティも何もないのですが,この用途ではこんなもんで充分なはずです。心配ならシステムドライブを暗号化すれば ok(少なくとも大幅にマシにはなる)でしょう。もっとも,取り外し不可の eMMC を採用しているこの機種でそこまでしても,捜査当局に追われているとかの場合以外には役には立たないと思いますが……
 それでは,よい T100TA ライフを。

参考:

T100TA:「SD にインストール」の実用性は?

Windows タブレットのデータ保存領域はどれも低容量ですが,T100TA の下位モデルは内蔵 eMMC が 32GB と特に低容量です。キーボードドック付きでノート PC として使うことの多い機種ですので,なおさら手狭に感じます。私の T100TA も残容量が6GBを切りそうな勢いです……そこで「ソフトは micro SD(HC/XC 含む,以下「SD」と総称) カードにインストールしよう」ということになるのですが,ここで心配になるのはその実用性です。そう,周知の通り SD カードは遅い!です。Class10 でさえ安物 CF に劣り,高速 CF も安物 SSD に勝てないというのが常識。ソフトを SD にインストールして利用するというのは果たして現実的なアイデアなのでしょうか。
今回はこの問題について考えてみます。

お決まり,まずはベンチマーク
とりあえずベンチマークを走らせてみました。使用したのは Windows 用ストレージベンチとして定評のある「CrystalDiskMark」,書き込みデータ容量は「100MB」で試行回数は「3回」という設定です。
まずは内蔵 eMMC の結果です。T100TA の内蔵 eMMC には SanDisk 製と Hynix 製の2種類が確認されているそうで,SanDisk 製のものの方が遅いそうですが,私の個体の内蔵 eMMC はその遅い方の SanDisk 製のものです。
pic-20140227-232303
なかなかの速度が出ています。

次に SD です。私が使用しているのは,信頼性と性能から見たコストパフォーマンスの高さで人気の東芝 Class10/UHS-1 対応モデル microSDHC カード,「MU-B016GX」です。もっとも T100TA の内蔵カードリーダがダメダメなので性能を引き出してやることはできません。他にも T100TA で microSD のベンチを取られている方は多いですが,概ね私の結果と似たような数字になっているので,このへんが T100TA のカードリーダの限界と見てよいでしょう。
pic-20140227-231838
物悲しげな数字が出てきました。ランダムリードの数字はそう悪くありません。ランダムライトも一昔前の HDD くらいで,ギリギリ許容範囲内でしょうか。ただ,シーケンシャルリード/ライトは目立って遅いです。また,「512K Write」がやたらと遅いのが気になります。これらの特性は実用にあたりどのような結果をもたらすのでしょうか?

実際にソフトを使って比較
実際のソフト起動時間の計測結果も紹介します。ただし,手での計測であり,値はそれぞれ二回ずつ計測した結果の平均ですので,参考程度だと思ってください。コンマ以下は3桁まで計測していますが,1桁までに四捨五入しています。
今回検証に使用したのは GIMP を PortableApps.com がカスタマイズした「GIMP Portable」。インストール条件,読み込むツールや開くウインドウなどはいずれも標準設定です。eMMC と SD の条件は上述の通り,開く画像は Pentax K-5 で撮影した7,268KB・3936×2624の JPG ファイルで,適用するフィルタは「Cartoon」(Mark radius:7.00,Percent black:0.200),エクスポートの形式は PNG で標準設定から圧縮レベルのみ「0」です。

eMMC
内蔵 eMMC の GIMP Portable を画像を指定せずに起動:
15秒4

同,内蔵 eMMC に保存された画像を指定して起動:
17秒5

上で開いた画像にフィルタを適用:
19秒6

上で編集した画像を内蔵 eMMC に保存:
3秒0

SD
SD の GIMP Portable を画像を指定せずに起動:
19秒0

同,SD に保存された画像を指定して起動:
20秒7

上で開いた画像にフィルタを適用:
19秒5

上で編集した画像を SD に保存:
6秒5

なかなか面白い結果が出ました。ベンチマークの数字では eMMC と SD のランダム・シーケンシャルリードにはかなりの差があるのですが,実際の起動時間はそれほど変わらないようです。フィルタ適用はオンメモリでの処理なので差が出ていません。そして,画像の保存には倍の差がついています。ベンチマークの数字から考えれば起動の差より保存の差の方がずっと小さくなりそうなもんなんですが。起動時には私が思っているより複雑なことが行われているのかもしれません。まあなんにせよ,実使用ではベンチマークの数字ほどには差がでないようです。少なくとも速度面については充分実用になると判断してよさそうです。

寿命の問題
速度はまあ許容範囲内ということがわかりました。ただ,問題は速度だけではありません。
次に気になるのはSD カードの寿命がどれくらいのものなのかということです。もちろん SSD も SD カードも使っているフラッシュメモリの寿命という点では変わりません(一般に,MLC の場合で1ブロックあたり書き換え1,000〜10,000回程度だと言われている)し,SSD と同じく SD カードもウェアレベリングはしています。しかし,SSD が壊れたという話はほとんど聞かないのに対して,SD カードは自分の経験だけでもよく壊れています。これは一体なぜでしょう。SSD と SD カードの違いを考えてみるに,以下あたりが怪しそうです。

    • 容量の違い?

SD カードは数GBなど低容量のものが多いが,低容量のため代替ブロックが少なく,それが寿命の短さにつながっているのでは,という仮説。

    • コントローラの性能や寿命?

SD カードは SSD と比べてコントローラの性能が低く不良ブロックを見落としやすいのではないか,あるいはコントローラの寿命が短くフラッシュメモリの寿命より早く挙動がおかしくなるのではないかという仮説。

    • ウェアレベリングしていないカードがある?

ネット上のベンチ結果情報を見ると,寿命は長いものと短いものに二極化している印象を受けます。また,私はコントローラチップのメーカーがウェアレベリングしているといっているのだからしているのだろうと思っていましたが,SD カードはウェアレベリングをしていない,という主張も時折見かけます。ひょっとして安物カードのコントローラはウェアレベリングをしていなくてフラッシュメモリがすぐ死ぬのかも?という仮説。前2つよりさらに無根拠です。

    • 単純に数の差?

たとえば私の部屋に SSD は3台しかありませんが SD カードは20枚くらいあります。つまり,そもそも SD カードの方がよく壊れるという前提が間違いなのでは,という仮説。案外これだったりして。

立ちはばかる謎を解決する手がかりを得るべく検索エンジンと格闘したのですが,この問題につき満足のゆく答えは得られませんでした。かくなる上は自分で実際に検証してみるしかないのですが,それだけの根気も財力も結果が正しいかを判断できるだけの知識もないので,形あるものは全て滅びる定め,与えられた運命を受け入れ……じゃなかった,破損しても問題のないデータのみを置くようにして,いつ壊れても大丈夫なように設定ファイルなどはこまめにバックアップを取るようにして使っていこうと思います。引き伸ばした割にダメダメな結論で申し訳ありません。

紛失の問題
T100TA はなぜか microSD カードがスロットから少しはみ出す(ツライチにならない)作りになっています。ツライチにするのも難しくはないだろうになぜわざわざこんな仕様にするのか本当に理解に苦しみますが,現にそうなっているものは仕方ありません。考えられる対策としては以下のようなものがあります。

    • SD カードを削る

実施済み。ただ,T100TA の場合カードの背ではなく回路のある腹の側を削らねばならず,あまり大きくは削れません。そのため,安全圏内でギリギリまで削ったとてほとんど改善はしません(若干引っかかりにくくなる程度)。

    • テープでとめる

これが最良の選択肢かもしれません。ただ,気づかないうちにカードがリリースされていて接触が不安定になりデータが破損するリスクがあります。また,テープでとめたところで粘着力が弱まって落ちないという保証はありません。

どちらも抜本的ではありません。流出したら困るデータはそもそも置かない,という配慮が必要でしょう。これはけっこう致命的かもしれません。またもやダメダメな結論で申し訳ありません。

結局のところ
microSD についてはあくまでも補助的に考えるべきのようです。速度面ではそれほど問題は無いようですが,寿命が不明なので破損したら面倒なことになるデータは置きたくありませんし,ソフトにしても,ブラウザやメーラーなど流出させるわけにはいかないセンシティブな情報を設定ファイルに含むソフトは残念ながら置くことはできません。その一方で,ゲームやダウンロードしたファイルの置き場としては大活躍することでしょう。実際,試しに「Tropico 4」というゲームを SD にインストールしてみましたが,ローディングこそ少し遅いもののなかなか快適にプレイできています。もし microSD スロットがなければ空き容量の問題からこのマシンでゲームを楽しむことはできなかったはずですので,この microSD スロットのおかげで活用の幅が大きく広がったわけです。表題の問いに対しては,「用途によっては充分に実用的だし,用途によっては実用云々の以前に危険」という答えになりそうです。

続編? → T100TA: Truecrypt の力を借りて microSD カードの実用性を上げるメモ | 怠惰の形而上学

参照:

ASUS Transbook T100TA レビュー Part3

更新に間が空いてしまい申し訳ありません。決して忘れていたわけじゃ

よさげなアクセサリ・周辺機器
私が実際に使っているアクセサリなどです。

    • 「MiniSuit T100 スタンドカバー」/2,920円/371g(実測)

天板の指紋問題と筐体の弱々しさを補うためにまず買っておきたい T100TA 用カバー。自分はノート PC として使うことが多いので,キーボードドック装着時も使えるこのケースを選びました。このタイプで最初に国内に出回り始めたのはこの会社のものですが,ブツ自体は中国製の OEM のようで,複数の販売元から(写真を見る限り)全く同じものが複数の業者から出ています。T100TA 用の他のタイプのケースと比べてやや高めですが,キーボードをドッキングした状態(ノート PC としての状態)で保護できるのは今のところこのタイプだけですし,キーボードをドッキングしていない状態(タブレットとしての状態)でも使えるためお得感があります。素材はありがちなポリウレタンですが,結構しっかりした作りになっていて,皮革風に見せる表面処理もなかなかうまくできていて安物っぽさはありません。その一方で371gとそれなりに重量があり,厚みも倍近くなってしまうというのが少々残念。またタブレット全体を断熱性のあるポリウレタンで覆ってしまうため排熱処理が気になるところですが,一ヶ月ほど使ってみた限りでは,高負荷時・充電時ともにそれほどの温度上昇は見受けられません(Atom Z3740,やりますね!)。もっとも,今は冬なので,そのためかもしれません。夏になったらどうなるかはわかりません。(14/8/18追記:さて夏真っ盛りですが特に問題ないようです。室温28度程度ですが,文字打ちやウェブブラウジングが殆どの自分の使い方では特に発熱は感じません。Z3740,異常に優秀です)もしダメなようなら Skinomi というメーカーの保護プレートを購入してみようと思っています。

    • 「Rise T100TA アンチグレア液晶保護フィルム」/1,390円/

アンチグレアの液晶保護フィルムです。同種のものは(ME400C 用のものも含めて)いくつか出ています。在庫があるのは上のものだったのでこれを注文しましたが,多分どれを買っても変わらないのではと思います。ただでさえグレア画面は不快なのに,本機はロクにコーティングもされていないガラス板で,見ているだけで体調が悪くなります(特に屋外ではタブレット画面を見てるのか鏡を見ているのかわからない!)。そこでアンチグレアのシートを貼って反射をどうにかしようというわけです。あくまでもシートなので元々アンチグレアの液晶には遠く及びませんが,それでも劇的に改善します。おすすめです。指紋付着の問題も一定の改善が見られますが,拭くのは大変になるのでここは一長一短といったところです。

    • 100均のタッチペン/タッチペン/105円/16g(実測)

片側に黒いゴムのドームがついていて,もう片側にはボールペンがついているという,まあごくごくありふれた安物タッチペン。普通に指で操作すると10インチの広い画面に指紋がベタベタ付き非常に目立ってしまうのでやむなく購入。こんなもんでも効果はあり,晴れて画面に指紋を付けずに使えるようになりました(あたりまえか)。スマートフォンや7インチ程度のタブレットでは精度の関係からこの手のタッチペンにはほとんど実用性はありませんが,10インチともなるとなかなか便利に使えます。もちろん問題点もあって,ゴムであるせいかパネル上の滑りが悪く書き心地がよくないこと,指での操作を前提としている Metro UI ではえらく使いにくいことという二点。Metro UI はもともと殆ど使っていないのでいいとして,書き心地が悪いのは困るので他のタイプのタッチペンも検討中です。

この他に,microSD(内蔵リーダーがアレなのであまり速いものを買っても効果はありませんが,信頼性の面から東芝 Class10/UHS-1 対応のものがおすすめ),Bluetooth マウス(この機種+自分の環境では Bluetooth を切っても Wifi の接続は安定しませんので……)も買っておくとかなり便利に使えるようになります。

不具合と対処法

わかって買ったとはいえ,なかなかのキワモノです。

サスペンドから復帰できないことがある
前回言及した時から何度か BIOS アップデートがありましたが,まだ発生します。音楽を再生しっぱなしにさせたりして調べてみた限り,(常にそうだという確証はありませんが,)どうやら実際には「レジュームしない」のではなく「レジュームはするけれど液晶がつかない」という現象であるように思われます。だとすればブラックアウトからの電源長押しは「電源が入った状態のまま電源長押しで強制終了している」というわけで……なんと恐ろしい! 早急な対応が望まれます。
対策としては,サスペンド機能は使わず,使用後はシャットダウンするようにするというのが一番です。
……と言うと皮肉のように思われる方もいるかもしれませんが,大真面目です。10インチタブレットを立ったまま使うことは殆ど無く,大抵は椅子を確保してからでしょう。それであれば,コールドブート(20秒程度とかなり速いです)を毎回しても気にならないというわけです。サスペンドと違い電源を切っていればバッテリを食わないということもあり,使用後シャットダウンを励行するようになってから非常に快適に利用できるようになりました。

無線 LAN 接続が切れる
いわゆる「相性問題」かと思われます。2014年にもなってそんなものに遭遇するとは。本当に好き嫌いが激しいです。設定から無線 LAN をオフ→オンすればまた繋がるのでドライバの改善等でなんとかなる現象なのかもしれませんが,ドライバアップデートがあったにもかかわらず改善していません。その一方で良かった点もあって,WiMAX のモバイルルータでは速度がダイアルアップ並みだという事前情報で戦々恐々だったのですが,自分の Uroad-Aero では普通に使えています(普通に使えるのが当たり前だって?)。
この問題が発生した場合は,潔く諦めるしかないでしょう。そして違う無線 LAN ルータを試すべきです。

14/8/18追記:自分の環境では両方とも既に改善。サスペンド時のバッテリ消費も顕著に改善。

総評
近年稀に見る面白い機種であることは間違いありませんし,CPU の優秀さもあり良い機種と言ってよいと思いますが,決して誰にでもおすすめできるものではありません。
特に軽微な不具合の多さと eMMC 容量の小ささは使う人を選びます。やはり ASUS の言うとおり「帰ってきた Eee PC」だと考えるべきでしょう。Eee PC と同じく,ある程度のスキルがあり用途が明確に決まっている方が3台目だとか4台目として購入する分には素晴らしいマシンですが,そうでない方にとっては半完成品もいいところです。
タブレットが欲しい方,ノート PC が欲しい方はこの機種を買っても満足できるかはわかりません。ただ,タブレットでもノート PC でもなく「T100TA が欲しい」という方は,この機種を買って後悔することはまずないでしょう。

ASUS TransBook T100TA レビュー Part2

さてさて,けっこう間が空いてしまいました。どうせ誰も読んでいないと思うのでこんな感じのだらけっぷりで更新してゆこうと思います。よろしくお願いします。今回は T100TA のタブレットとしての活用についてです。
ただ…….ひとつ問題がありまして,予想以上に自分は Metro UI を使っていないんですね。大企業 MS が執拗にプッシュしているくらいだからきっとそれなりに使えるものなんだろうと思って使ってはみたのですが,結局のところタブレットスタイルで利用している時でも9割以上はデスクトップ画面を開いています。いわゆるタブレットという感じではなく,「キーボードがなくタッチパネルが付いた PC」です。これはこれで,いやこれだからこそ,便利ではあるのですが……これにはいくつか理由がありまして,1)自分は画面が指紋で汚れるのが嫌でタッチペンで操作しており,Metro UI よりも(旧来の)デスクトップの方が使いやすい。2)それに指を使って操作した場合で比較してもデスクトップでもそんなに不便はない。3)そしてなにより,そもそも Store アプリが質・量ともにあまりに貧弱で不便。いやはやまったく。

まあ,使っているアプリの紹介でもしてお茶を濁させていただこうと思います。

事務など
File Browser
(Dozrekt)
シンプルなファイラー。Skydrive 領域にもアクセス可能で,フェイバリット(ブックマーク)機能アリ。カスタマイズ性の低さが玉に瑕ですが,よいソフトです。

Foxist Mobile PDF
(Foxist)
ご存じ Foxist Reader の Metro 版。MS 版・Adobe 版・Foxist の PDF リーダーで手持ちの何種類かの日本語電子書籍 PDF を開いてみて,すべて正しく開けたのはこれだけでした(ただしそれでもカギカッコなどが少しおかしくなります)。なんともお寒い状況……

あんしんブラウザ
(Trend Micro, Inc.)
どうやら,デスクトップ版ソフトに Metro UI も備わっている場合でも,既定のブラウザに設定した場合のみ利用できる仕様となっているようです。しかし IE を既定のブラウザにするなんてまっぴら。Firefox という手もありますが,いかんせんまだ Aurora。そこでこのアプリを導入し,Metro UI で使う場合はこのブラウザを使うことにしました。すべての要素に対応しているわけではありませんし,あまり使いやすいブラウザとも言えませんが,安心して IE を削除できるようになります(?)

Evernote Touch & Skitch
(Evernote)
紹介だけはしておきますが,デスクトップ版のソフトを使ったほうがいいかも……

ゲームなど
Music Maker Jam
(MAGIX)
あらかじめ用意された素材を並べるだけで作曲(ごっこ)をできます。素材の品質が高く,いじっているだけで楽しい。テンポも自由に設定可。追加素材を in-app 購入可。

FigerPiano
(soneru)
よくあるピアノアプリ。よさそう。(弾けないけど)

SushiChop
(Rogue Rocket Games LLC)
スシマスターの孫となり,スシチョップを極めましょう。オー,イッツジャパニーズトラディションネ!

……まだ有料アプリは一本も購入しておりません。というか欲しいと思えるソフトがない。Windows Store はお寒い状況だとは聞いていましたが,よもやこれほどまでとは。ポイント5000円分を期限までに使いきれるだろうか。

ASUS TransBook T100TA レビュー Part1

ASUS TransBook T100TA(T100TA-DK32G)を購入して一週間ほど経ったので簡単にレビューを書いておきます。今回はレビュー,2ではタブレットとしての使いこなし,3で不具合とアクセサリ(周辺機器)について書く予定。

CPU
Bay Trail-T の Atom Z3740 を搭載。こいつは本当にすばらしいです。日常使用で一切ストレスを感じさせないパフォーマンスを発揮してくれる上に,消費電力も非常に小さく,(手に持つモバイルデバイスではこれが結構重要なのですが)発熱が非常に少ないです。数年前までの Atom とは完全に別物となっています。クアッドコア化の恩恵というのもあるのでしょうが,一つ一つのコアの性能も大きく向上しており,Super Pi(マルチコア非対応のベンチマーク)で計測してみたところ PenM 1.5GHz と同等の記録でした。まったくよい時代になったものです。内蔵グラフィックもすばらしく,Youtube などストリーミングもフル HD の動画を一切ひっかかりなく再生できます。

RAM
2GB決め打ちで増設不可,というのはなんとも頼りない感じがしますが,ウェブを眺めたり電子書籍を眺めたり文章を書いたりという,タブレット的あるいはネットブック的な用途ではこんなもんでも案外不便はありません。LibreOffice や一太郎もサクサク動きます。欲を言えば倍の4GBくらいあれば精神衛生上よいのですがね。

液晶・タッチパネル
IPS 液晶とのことで,表示はなかなか良好です。ただ,グレアもグレアのガラス板なので反射が激しく,ここは少しマイナスです。CPU やグラフィックの性能がよいというのもあり,タッチパネルの反応はなめらかです。ただ,あらゆるタブレットの例に漏れず指紋べたべたになります。いつも疑問に思うのですが,MS にせよ Google にせよメーカーにせよ,タブレットやらタッチパネルやらを推進している人たちって,指紋でべたべたの画面を見て何か疑問に感じたりはしないんですかね?

キーボード・タッチパッド
キーボードはあくまでも安物ノート PC のキーボード,たとえばタイプ音はやや大きめで感触は安っぽいですが,それでも,ちょっと文章を書くにはまったく不足のないキーボードです。タッチパッドは本当にチープで,ひっかかりや誤認識だらけでストレスが溜まります。そのうえクリック音がやたら響きます。本当に最低限度といった感じのタッチパッドです。それでも無いよりはずっとマシではありますが…… この機種は Bluetooth 内蔵なので BT マウスをつないで使うのがおすすめです。
キーボード・タッチパッドともに「びみょー」ではありますが,タブレットとドッキングできるという特長はやはり非常に大きいですね。タブレット+ BT キーボードという運用を試してみたことのある方ならわかるでしょうが,キーボードの電源を入れて,置いて,タブレットをスタンドで立たせて,タブレットの電源を入れて……なんてやっていてはタブレットの手軽さが半減してしまい,結局キーボードなんてほとんど使わなくなってしまいます。その点 T100TA であれば,ただ開くだけで準備 OK です(もちろん,別のノート PC も持ち出すなど,あくまでもタブレットとして使いたい場合にもボタンを押してドックから取り外した状態で持ち出すことで対応できます)。日常的にタブレットにキーボードをつないで使っている人なんて少数派でしょう。しかし,タブレットを「大きくて高機能なスマートフォン」ではなく「軽くて安い簡易 PC」と考えていて,タブレットにキーボードをつないで文章を書くという用途を考えている人にとっては,T100TA の「キーボードドック付きタブレット」というスタイルは最高です。

筐体
安っぽいですが,実際安いので仕方ない。ただ,天板がツルツルで非常に指紋が付きやすいのはなんとかならなかったのでしょうかね。普通に使うと指紋でべたべたになりあまりに汚らしいのでカバーをつけっぱなしで使っています(このカバーについてはそのうちまた紹介しましょう)。
キーボードドック接続時にせいぜい120度ぐらいしか開けないのもよくありません。椅子の高さ次第では視線と垂直にすることができない場合があり,首が痛くなります。まあ,国産の本格的なモバイルノートでもこれぐらいしか開けないものはあるのですが。

バッテリ
公称14.9時間(HDDなしモデル・キーボードドック接続時)は伊達ではありません。この大きさからすると不思議なくらいによく持ちます。

AC アダプタ
おもしろいことに,5V2Aの AC-USB アダプタを使用し,充電用のジャックは microUSB コネクタです。つまり完全にタブレットの仕様となっているわけです。アダプタは非常にコンパクトで,microUSB ケーブルとあわせて68gしかありませんでした(一般的なモバイルノート PC ではめがねケーブル込みで300gほどあるのが普通ですので,四分の一以下です)。ただしその代償として,普通のノート PC に比べ非常に充電が遅いです。一晩は待たないと満充電になりません。(14/8/18追記:ケーブルの問題が大きいようで,ケーブルを市販の2A対応を謳う充電専用 USB ケーブルに変えたところ一定の改善がありました)Let’s note のように「通常」のアダプタと小型アダプタの両方をつけてくれたら最高なんですが,それじゃあこの値段では出せないでしょうから仕方ないでしょう。