サポート期間が終了する Windows Vista の代わりに Linux をインストールすべきでない5つの理由

 2017年4月11日に Windows Vista の延長サポート期間が終了するそうです。以後セキュリティホールが発見されても修正はされないということであり,Windows Vista を使い続けることは非常に危険となります。したがって可能な限り速やかに新しい環境に乗り換えることが必要になりますが,その中で,雑誌やウェブサイトなどで「Linux 1 に乗り換えれば無料で安全」という記事を目にした方も多いのではないかと思います。この記事は,そのような記事には書かれていない事実を伝え,時間と労力を浪費する人が一人でも減ることを期待して書いたものです。
 なお本記事はコンピュータに詳しくない方のために書いたものであるため,用語や解説に不正確な部分があることを予めご了承ください。

1. 買い換えたほうがずっと快適
 技術の進歩が日進月歩であることを指して,犬の1年はヒトの5,6年程度に相当するとされることから「ドッグイヤー」と言ったりしますが,ことコンピュータの世界では「マウスイヤー」なんて言葉が使われることがあります。マウス(ハツカネズミ)の寿命は2年程度とされ,じっさい,冷蔵庫や洗濯機などの家電であれば10年かかるような変化が毎年起きているのがコンピュータの世界です。
 Passmark というベンチマーク 2があります。その数値が公開されていますので,ここからお持ちのパソコンの CPU の数値を探してみてください。見つかりましたか? では,「1261」 という数値と比べてみてください。この数値がいったい何なのかというと,Atom x5-Z8350 という CPU の数値 3であり,2万円ちょいで販売されている 4 ASUS VivoBook R209HA など,現行パソコンの中で最低クラスのものの性能です。もちろん新品です。しかもこちらのほうがバッテリが持ちますし(公称9.5時間),液晶も綺麗で,軽量で(980g),発熱が少なく冷却ファンもありません。買った時は高くても,今ではそのパソコンの性能はこの程度です。それでも使い続けるだけの価値があるか,一度よく考えてみてください。

2. Windows 10 のほうが即戦力になる
 Windows Vista は大飯喰らいの OS 5 です。ちゃんと使うためには最低限デュアルコア CPU と 2GB 程度の RAM 6 は必要でしょうか。それくらいの性能があれば Windows 10 を動作させることができます。2万円近い出費はたしかに痛手ですが,まだまだ使い続けたい愛機であれば,決して無駄な投資ではないでしょう。なにしろ,使い慣れたソフトをこれまで通り使えることで,今までどおりバリバリ使い続けることができるようになるのですから。生産性を考えれば,下手に知らない OS を入れて置物にしてしまうよりお得です。

3. 新しく学ばなければならないことが多い
 Linux は Windows とは全く違った OS です。今までの経験は全く役に立ちません。たとえ表面的な見た目が似ていても,その中身は全くの別物です。「aptitude」の使い方を知っていますか? 「systemd」って何だか知ってますか? 英語のドキュメントは読めますか? 使いこなすためには,新しいことを恐れず自ら積極的に学ぶ姿勢がなければなりません。「そんなの面倒くさい」という方,今使っている Windows もイマイチ使いこなせていないという方,悪いことは言いませんので Linux に手を出すのはやめましょう。大切な休日を無駄にしてしまうだけです。多少のお金を出し惜しんで,短い人生の限られた余暇を面倒な作業で潰してしまうのは馬鹿馬鹿しいことです。もし Linux を検討する理由が節約なのであれば,「貧すれば鈍す」に陥っていると言わねばなりません。

4. 思っているほど軽くないし手軽でもない
 Linux は軽いらしい,という話を聞いたことがあるはずです。Vista 以降との比較で言えば,これは確かに嘘ではありません。しかし,決して魔法か何かが込められているわけではありません。まるで買い換えたかのような劇的な違いというのはありえません。もしお使いのパソコンの CPU の性能がイライラするほど低いのであれば,Linux でもやはりイライラしますし,多少マシにはなるかなという程度です。また,ページファイルに頻繁にアクセスするほどメモリが足りないのであれば,Linux でもやはりハードディスクにアクセスしっぱなしになります。また,軽いというのはやっている仕事が少ないということでもあります。Windows にある機能のうち,詳しい人に好まれない機能は省かれていることもあります。たとえば,Windows の「システムの復元」に相当する機能は Linux では搭載されていない場合が多いです。上級者向けのものでは自動アップデート機能さえ使われていないことも多いです。
 また,Windows でできることは違うソフトを使うことで Linux でもできる,という話を聞いたことのある方もいるかもしれませんが,こちらは嘘に近いです。動画や音楽などで DRM 7 の関わることは大抵できませんし,ゲーム用グラフィックボードは大抵 Windows より性能を引き出せません。「Wine で Windows 用のソフトを実行できる」というのも,複雑なソフト,3D グラフィック機能を多用するソフトでは使えないことが多いです。逆に Linux でしかできないことも多いのですが,単にパソコン用 OS として使う上ではあまり関係ありません。

5. そもそも Windows とは用途が違う
 Windows は最初からパソコン用の OS として開発されたもので,今も主にパソコン用の OS として使われています。また,商品として売るためのものであるため,可能な限り市場を大きくできるように作られています。一方の Linux は全く違います。Linux はもともと UNIX という OS と同等の環境が個人でも手軽に使えるように作られたもので,UNIX は研究所などで使われる高性能なサーバ 8のための OS でした。現在の Linux も同様に,殆どはサーバ用の OS として使われています。パソコン用の OS としての利用はあくまでもオマケ程度のものです。Linux がパソコン用の OS としても使われるようになったのは比較的近年のことで,パソコン用の OS として実用的になったのはここ10年くらいのことです。また,Linux は商品ではなく,多くの人が集まって進められているさまざまな非営利のプロジェクトの集合体です。誰でも自由に使える一方で,誰もが積極的に学び,更には開発に参加することが期待されているのです。したがって Windows と Linux では,同じ「使いやすい」という言葉でもその意味するところは違います。前者では難しい設定は隠されてユーザはボタンを押せば済むことを意味して,後者では技術的背景を理解したり自分好みに作り変えたりしやすいことを意味します。Linux は本来知識を身につけることに積極的な人のためのものなのです。
 
 Windows XP のサポート期間終了の時もそうでしたが,Linux に手を出してみたものの使いこなせず,こう言ってはなんですが逆恨みする人が後を絶ちません。彼らも最初は Linux に興味を持って触れたはずであるということを考えると,無責任に Linux への乗り換えを勧める記事は誰にとっても不幸なものであると思います。ここまで読んでいただいた方には,そのような不幸な道を辿ってほしくありません。Linux は Windows の「代用品」として使えるものではありません。「たけのこの里」を買う代わりに「きのこの山」で我慢するような話ではないのです(と争いの火種を蒔く)。
 とまあ,ここまで書きましたが,それでもインストールする人はインストールすることはわかっています。なにしろ私もそうでしたから。自分の場合,高校生の頃,たしか雑誌の付録についてきた Knoppix で初めて Linux というものに触れてから1ヶ月くらい,Windows Me が入っていたマシンに Debian をインストールしてから一週間くらいで apt-get を使ったり vim で設定ファイルを書き換えたりできるようになりました。それから間もなく Linux に完全に乗り換えて現在に至ります。慣れれば本当にいい所ですよ。ようこそ,Linux の世界へ!

Notes:

  1. 詳しい人向け:「Windows」や「macOS」との対比を意識し,この記事においては全て「GNU/Linux ディストリビューション」の意味で「Linux」という語を使っています。
  2. コンピュータの性能を計測するためのソフトウェアやその結果のこと。ただしあくまでも一定のテストの結果で,実際の使用感を調べられるわけではないので,あくまでも目安として利用しましょう。
  3. 17/3/26現在。
  4. 同上。
  5. Operating System の略で,「基本システム」と訳されることもある。その上でアプリケーション――ブラウザやオフィススイートなど――を動作させるためのシステム。
  6. メモリないし DRAM とも言う。ハードディスクではない方。
  7. Digital Rights Management(デジタル著作権管理)の略で,指定された環境でしか再生できなくするなどして権利者の意図しない利用を防ぐ機能のこと。反対する立場からは Digital Restrictions Management (デジタル制限管理)と呼ばれることもある。
  8. より正確にはミニコン,ワークステーションなど。

Debian Jessie + Xfce で UIM ツールバーのアイコンの背景色がおかしいのを直すには

デフォルトでは GTK3 用のツールバーが使用されるため,GTK2 を使っている Xfce パネルと外観が揃わないのが原因。
GTK2 用のツールバーを使用するよう明示的に指定すれば解決する。

$ sudo update-alternatives --config uim-toolbar
alternative uim-toolbar (/usr/bin/uim-toolbar を提供) には 6 個の選択肢があります。

  選択肢    パス                             優先度  状態
------------------------------------------------------------
* 0            /usr/bin/uim-toolbar-gtk3-systray   90        自動モード
  1            /bin/true                          -100       手動モード
  2            /usr/bin/uim-toolbar-gtk            60        手動モード
  3            /usr/bin/uim-toolbar-gtk-systray    70        手動モード
  4            /usr/bin/uim-toolbar-gtk3           80        手動モード
  5            /usr/bin/uim-toolbar-gtk3-systray   90        手動モード
  6            /usr/bin/uim-toolbar-qt4            50        手動モード

現在の選択 [*] を保持するには Enter、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください:

以上のような選択肢が提示される。
このうち,/usr/bin/uim-toolbar-gtk-systray の番号(この場合は「3」)を選択し,エンターキーを押す。

忙しい時ほどついどうでもいいことを調べてしまうのはどうしたことか……

Debian 上の GTK デスクトップ(Xfce, Gnome 等)で Qt アプリの外観を統合したい

何度やっても忘れるのでメモ。

1. qtconfig をインストールする。

$ sudo aptitude update && sudo aptitude upgrade
$ sudo aptitude install qt4-qtconfig

他の Qt パッケージにはあまり依存しておらず(自分の環境では libphonon4 が入っただけ)コンパクトに収まる。

2. qtconfig を起動する。

$ qtconfig

qtconfig-qt4 でもよい。インストールパッケージ名とは微妙に違うので注意。

3. 「外観」タブの「GUI スタイル」セクションにある「GUI スタイルの選択(S)」プルダウンメニューを開き,「GTK+」を選択。左上の「ファイル(F)」>「保存(S)」を選択するか,ウィンドウを閉じる際に表示されるダイアログで「はい(Y)」を選択すると設定が保存される。

4. Virtualbox とか Keepassx とかがいい感じになる。やったぜ。

参考:
Qt と GTK アプリケーションの外観の統合 – ArchWiki
arch linux – qtconfig tool for Qt 5? – Unix & Linux Stack Exchange Qt5 には qtconfig がないらしい

謎のシンクライアント,ION A603 で遊ぶ

 無くなりそうで無くならない秋葉原某店の300円ジャンクシンクライアントの話。記事を書こうと思いつつ棚から無くなりつつあるのを見て「やっぱりいいか……」となるのを何度か繰り返しましたが,先週行った時にはまたみっちり並んでいたので,まだたくさん隠し持っている(?)と見なしてひとまず記事にします。
 
 まず,本体シールからこいつの機種名は「ION A603」であることが判明しています。これで検索してみると,いくらか情報が出てきます。早速タイトルの「謎」が謎でなくなっていますが,気にしないこと。
・製造元らしき FIC のページ http://www.fic.com.tw/product/iona603.aspx
・AMD ウェブサイトでも紹介されている http://wwwd.amd.com/catalog/salescat.nsf/doclookupweb/CEF3492F57763CCF8625725800148E8D
 これらの表によると,CPU は AMD Geode LX800 (500MHz) のようです。この石の性能は同クロックの C3 よりはマシという程度の模様。もっともグラフィックやメモリのおかげか体感的にはもうちょっと速いです。また,4ポート USB 2.0,100M イーサ,RAM は最大1GB対応と,今でもアプライアンスサーバ的な使い方なら充分使えるスペックだということがわかります。また,定格電流が3.33Aであることも判明しました(以前 AC 付きも売られていた時にも購入しており,その AC アダプタも 12V 3.33A センタープラスで,Li Shin International Enterprise Corp. 製 LSE0107A1240 というものでした。FIC ロゴなどはありませんが,おそらくこれが純正品だと思います)。3A でも代用可能だと思います。HDD の消費電力分を考えると 2.5A でもたぶん行けるでしょう。

 それでは実物を見ていきましょう。「ROUTER」のシールは自分で貼ったものなので気にしないように(ラズパイルータの代替ハードウェアとして導入予定……だがなかなか取り掛かれず)。金属製のしっかりした上質な筐体です。萌えー
 前面には USB 2.0 ポートが4つ,インジケータ,電源ボタン,スピーカ,マイク端子とヘッドフォン端子。

 背面には LINE OUT,VGA 端子,LAN,電源コネクタ,ケンジントンロック用の穴。電源コネクタは一般的な外径5.5mm/内径2.1mmではなく5.5mm/2.5mmですが,千石などでアダプタを購入できます(100円程度)。入力は上記の通り 12V 3.33A センタープラスです。

 マザーボードはこんな感じ 1。筐体に排気口がないことからもわかりますが,ファンレス仕様です。萌えー
 一般的なケーブルを用立てれば 2.5 の IDE HDD が乗るようです。キャパシタは変なのも多いですが大きいやつは一応三洋の105℃品です。

 裏側。オンボードではなく 512MB の DDR SODIMM が挿されています。これはなかなか!

 ところでこれ…… SoC にヒートシンクも何も付いてないんですが,元々こんなものなんでしょうか? どうも心配です。HDD マウンタまで熱を逃してやりたいところですが,基板から直接外装へ熱を逃がす作りになっているようにも見え,かえってキャパシタの寿命を縮めるのではないかという感じもします。

 組み立ては逆にすればいいのですが,少々コツがいります。まず,下の赤丸の部分にプラスティックのツメがあるので,筐体下側から先にはめること。

 また,下の赤丸部分に金属の細かな接点?があるので,これを破壊しないよう,気をつけながら挿していきます。

 BIOS は一般的な Award BIOS で,特に面白そうな項目はありませんでした。
 目論見通り USB ブートに対応しており,Debian Jessie を USB メモリに普通の i586 用インストールメディアを使って難なくインストールできました。
 (なお,今回インストールした環境では,そのままでは”atempt to read or write outside of disk ‘hd0′”というエラーが出て起動できませんでした。起動ドライブの UUID が変わって発生するエラーのようだと踏んで,Grub の設定を UUID でなく /dev/* の指定を渡すよう記述を変えましたが効果はないようです。とりあえず起動時に Grub のオプションを適当にいじる 2,たとえば noacpi を指定してやる 3と(なぜか)起動できるので,今回はそれで済ませました。しばらく前に別のマシンにインストールした環境は大丈夫なのでカーネル絡み,何らかのデータ破損,BIOS 設定のいずれかだと思いますが目下検証する時間がないので……時間ができたらまた書きます。)
 17/3/26追記:追記を忘れていましたが,デスクトップ環境とディスプレイマネージャもインストールしたところ問題なく起動しました。ここにきて再びの謎です。ハードウェア省電力機能とかの話なのかもしれません。

/proc/cpuinfo はこんな感じ。

processor		: 0
vendor_id		: AuthenticAMD
cpu family		: 5
model			: 10
model name		: Geode(TM) Integrated Processor by AMD PCS
stepping		: 2
microcode		: 0x8b
cpu MHz			: 498.027
cache size		: 128 KB
fdiv_bug		: no
f00f_bug		: no
coma_bug		: no
fpu				: yes
fpu_exception	: yes
cpuid level		: 1
wp				: yes
flags			: fpu de pse tsc msr cx8 sep pge cmov clflush mmx mmxext 3dnowext 3dnow vmmcall
bogomips		: 996.05
clflush size	: 32
cache_alignment	: 32
address sizes	: 32 bits physical, 32 bits virtual
power management:

 一応 i686 互換対応っぽいです。

lspci はこんな感じ。ちゃんと 100M イーサですね。

00:01.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] CS5536 [Geode companion] Host Bridge (rev 33)
00:01.1 VGA compatible controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Geode LX Video
00:01.2 Entertainment encryption device: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Geode LX AES Security Block
00:0d.0 Ethernet controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL-8100/8101L/8139 PCI Fast Ethernet Adapter (rev 10)
00:0f.0 ISA bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] CS5536 [Geode companion] ISA (rev 03)
00:0f.2 IDE interface: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] CS5536 [Geode companion] IDE (rev 01)
00:0f.3 Multimedia audio controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] CS5536 [Geode companion] Audio (rev 01)
00:0f.4 USB controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] CS5536 [Geode companion] OHC (rev 02)
00:0f.5 USB controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] CS5536 [Geode companion] EHC (rev 02)

 lsusb には 1.1/2.0 の root hub しかありませんでした。
 とりあえず今回はこんな感じで!

17/3/26:記事タイトルから「(1)」を削除

Notes:

  1. 特にこの季節は,基板類に触る前に必ず大きな金属製品などに触れて静電気を逃しましょう!
  2. リスト画面で E キー,起動は Ctrl-X
  3. “linux /boot/vmlinux-… ro quiet” とある行が起動時カーネルオプションです。

Linux におけるラップトップマシン向け電力管理スイートの紹介(Pm-utils, Laptop-mode-tools, Powertop, TLP)

 Linux をラップトップマシンにインストールすると Windows に比べてバッテリの持ちが悪い,ということが言われることがあります。
 これは事実でしょう。最大の理由は,電力管理の設定が最適化されていないことです。Windows ではメーカが機種ごとに作成した環境のリカバリディスク,あるいはドライバやユーティリティ類がありますが,大半の Linux ディストリビューションでは,32コアのワークステーションでもポケットサイズのモバイルマシンでも同じ DVD を使ってインストールします。したがって初期設定はまずはどんな環境でもそつなく動くようにしておく必要があり,マシンの特性に合わせた最適化は施されていないのです。
 幸い,Linux ではさまざまな省電力機能がサポートされていますし,それらを一括して管理できる見通しの良いツールもあります。数十分ほどの時間をかければメーカが用意した Windows 環境並み,そして(大抵は Linux 環境の方が負荷が軽いこともあり)それを超える電力管理をも実現できます。私のメインモバイルマシンである CF-SX1 は Windows より Debian の方がファンが静かな上に快適に動きますし,バッテリの持ちも良いです。
 この記事では Linux 環境の代表的な電力管理スイートを4つ簡単に紹介します。あくまでも私の個人的な意見であることに注意してください。公式サイトに加え Arch Linux Wiki (Arch Linux ユーザでなくとも極めて役立つ必見リソースです)の該当記事へのリンクも付けましたので参考にしてください。

Pm-utilsArch Linux Wiki 記事
 他のツールと組み合わせることで電源管理にも利用できるため Laptop-mode-tools 等と並べて名前が出ることも多いですが,pm-utils 自身はあくまでもコマンドラインから電源を操作するためのツールです。
 電源管理スイートとして使うためには様々な設定・スクリプト作成が必要で,しかも利用できる機能は限定的です。そのうえ systemd 移行により機能が被ってメリットが失われ,それどころか問題の原因となりうることもあって,今ではあまり人気がないようです。既に pm-utils を利用するスクリプトを多く書いて利用しているという方はともかく,今から導入するメリットは薄いように思います。

Laptop-mode-toolsArch Linux Wiki 記事
 長らくラップトップ用電源管理スイートとしてスタンダードの地位を占めてきたツールです。名称は,カーネルに組み込まれている機能である「Laptop mode」を利用する(しやすくする)ためのツールという意味で,ラップトップマシンのための電源管理スイートの草分け的存在と言えるでしょう。私が最初に導入したツールがこれで,4年ほど前まで使用していました。
 現在でも使われていますが,いかんせん古いソフトという印象で,どうも設定が煩雑でわかりにくいです。よいソフトではあるのですが,他と比較すると,今から導入するメリットは薄いかもしれません。
 もっとも現在も開発は続いていますし,最近は github のコミットも活発になっているようです。これから大きく変わることもありえます。今後の発展に期待です。

PowertopArch Linux Wiki 記事
 Intel 謹製の電源管理スイート……というより,電源管理診断ツールといったものです。公式ウェブサイトでも「a Linux tool to diagnose issues with power consumption and power management」とされています。電源管理機能はあくまでも診断の便宜のためといったスタンスで,再起動すると設定は失われてしまいます。設定を永続化させるためには起動時に自動で powertop に命令するスクリプトを組むなどする必要がありますが,これが少々手間です。また,あくまでも診断のための機能のため,バッテリ駆動時と AC 駆動時でプロファイルを分けるといったこともできず(やるならこれも自前でスクリプトを組んでステートが変わるたびいちいち命令させる必要がある),あまり細かいことをするとデバッグの手間が出てきます。手抜きの荒業としては rc.local に(今なら systemd のサービスを)書いて /usr/sbin/powertop --auto-tune を起動時に自動実行させるというのもありますが(TLP 導入に先立って一時期そうしていました),細かい設定ができないことによる副作用があるうえ,マシンによっては大きな問題が発生することもありえます。
 一方で設定のチューニングには非常に使いやすいツールです。下記の TLP と併用している人が多いようです。概算の消費電力が表示されるのもなんだか楽しいです。

TLPArch Linux Wiki 記事
 結論です。今から入れるならコレ! 機能と手軽さの両面で他の3つを上回っています。
 公式サイトには「TLP comes with a default configuration already optimized for battery life, so you may just install and forget it」と頼もしいことが書かれています(もちろん,実際にはマシンや利用スタイルに合わせた調整もしたほうがより良いのですが)。Powertop と違いシステムの一部を構成する電源管理スイートとして設計されており,解説付きの設定ファイルを少しいじるだけで電源管理を最適化することができます。また,バッテリ駆動時と AC アダプタ利用時での別のプロファイルの利用に標準対応しています。systemd との親和性も高いです。
 現状では主として linrunner 氏という匿名の個人のみによって開発されていて開発の継続性や方向性がやや不透明なのが短所といえば短所ですが(cf. xscreensaver),既に6年以上開発が続いており,実績は充分です。
 Debian の場合,TLP はターミナルから以下を実行することで導入され,機能を開始します(詳しくは Arch Linux Wiki を参照)。

$ su
# aptitude update
# aptitude install tlp tlp-rdw
# systemctl enable tlp.service
# systemctl enable tlp-sleep.service
# systemctl disable systemd-rfkill.service
# tlp start

Raspberry Pi Foundation,PC 向け GNU/Linux ディストリビューションを公開

PIXEL for PC and Mac – Raspberry Pi
Raspberry Pi Foundation releases operating system for PCs, Macs • The Register

Introducing PIXEL – Raspberry Pi

 今年9月,Raspberry Pi Foundation は,Raspbian のデスクトップ環境に “PIXEL” という新しい名前を与えました。PIXEL という名前は「Pi Improved Xwindows Environment, Lightweight」の(ちょっと苦しい)略とのことですが,「ZX81 で BASIC のプログラムを勉強していた頃を思い出させてくれるもの」とのことでもあります。この変化はどちらかといえば目立たないものでしたが,デスクトップ環境が Raspbian から切り離されたことで面白いことができるようになりました。Raspbian のデスクトップ環境 PIXEL を Raspbian 以外の環境でも使う,ということです。
 上記記事では,デスクトップ環境として PIXEL を使用した Debian の実験版へのリンクが貼られています。書きぶりからすると,独立したデスクトップ環境としてというよりは Debian ベースの x86 用 GNU/Linux ディストリビューションとして開発してゆくものと見られます(elementary OS と Pantheon の関係に似ています。Linux Mint の Cinnamon・MATE のように専用から始めてだんだんと独立したデスクトップ環境としても成熟させてゆく考えかもしれません)。少々ややこしいですが,このディストリビューションも PIXEL と呼んでいるようです。
  PIXEL のベースとなっている LXDE 自体軽量デスクトップ環境として代表的なもので,しかもその見た目を Raspberry Pi 用に調整してきたものであるため,とても軽量なうえ低解像度環境にも向いたものとなっています。Eben Upton 氏の記事では「512MB以上の RAM があれば私の ThinkPad X40 のようなビンテージ物のマシンでも動く」として実際に X40 で PIXEL が動作している写真がアップされています。これまで「軽い Linux ディストリビューション」が現れては消えてきましたが,使いやすさとシンプルさのバランスが取れているのみならず開発の継続性に実績がある Raspberry Pi Foundation によって提供されることとなる PIXEL は新しい定番となるでしょう。
 PIXEL が公開されることにより Raspberry Pi に及ぼされる影響は,今のところよくわかりません。記事中では,学校では PIXEL・家では Raspberry Pi の Raspbian を利用するなどしてほぼ同様の環境を容易に提供できるようになる,デスクトップ環境としての PIXEL をより良いものとしてゆくために役立つ,という2つの理由が挙げられています。逆に,たとえば学校の授業で Raspberry Pi を使っている子どもが Windows に慣れるより先に Raspbian に慣れて,家に帰っても慣れた環境,すなわち PIXEL を使うようになる,ということもあるかもしれません。
 ともあれ,今後に期待ができそうです。

Raspberry Pi Zero が日本国内発売へ

ニュース – 5ドルPCボード「Raspberry Pi Zero」、2017年第1四半期に日本で発売:ITpro

 これまで(残念なことに)英・米のショップにしか供給されていなかった Raspberry Pi Zero ですが,来年春からついに! 日本でも発売されるそうです!
 これまでも Pimoroni など海外ショップから入手することは可能でしたが,送料が本体価格の倍くらいかかるという問題がありました。
 最近日本にも製造ラインが作られたようで,先月から 3B が国内生産品に切り替わっており,ひょっとしたらこのことも関係あるかもしれません。
 Zero は PC ライクな用途には不向きですが,マイコンボードとしてはかなりの高性能,かつ Debian が動作するマシンとしてはかなりの低消費電力であり,いわゆる IoT モノ,ウェアラブル,デジタルサイネージ,画像や音声の処理を伴わないロボットなどの DIY プロジェクトにうってつけです。気軽に手を出せる価格であることから 1,詳しくないが DIY や Linux に興味のある人の「お試し」購入,あるいはそういう人を沼に突き落とす道具としても最適でしょう(?)

関連記事:
CPU1GHz,RAM512MB で5ドル! Raspberry Pi Zero 登場 – 怠惰の形而上学

Notes:

  1. PC のように使うためには追加のコスト(8GB 以上の microSD カードに加え,AC-USB アダプタ,電源用 microUSB ケーブル,microUSB ホストアダプタ,miniHDMI-HDMI アダプタ,HDMI ケーブル)が必要ですが,液晶・キーボード/マウスを除けば,通販と百円均一で1000-2000円程度で揃います。

DeNA 剽窃記事サイト事件を受けて,改めて DuckDuckGo を推奨する

DeNAが9メディアの記事を非公開に、転用奨励で批判相次ぐ | ロイター
DeNA、健康・美容サイト「WELQ」運営見直し 内容に「医療デマ」と批判相次ぎ
DeNA、「WELQ」騒動で「MERY」以外の9媒体を非公開に–守安社長「私自身の判断の甘さ」 – CNET Japan

 無内容で嘘偽りに満ちた極端に低品質な記事を,手段を選ばない SEO で強引に検索結果の上位に表示させる。そしてその内容は他のサイトからの剽窃――言語道断の所業です。
 しかし間違えてはいけないのは,こうした行為をしているのは DeNA だけではないということです。DeNA の場合,「東証一部上場の大企業がこんなことをしている」ということ,また資本がきわめて大きいことからいわば成功しすぎたために,結果として世間の耳目を集めているだけであり,同様のことをしている企業および個人は星の数ほど存在します。DeNA が事業を畳むなり倒産するなりしたところで,第二第三の DeNA がその地位を引き継ぐだけです。

 では,そもそもの原因はどこにあるのか? 考えるまでもありません。「ウェブでバカを騙すのはカネになる」から,これに尽きます。
 スマートフォンやタブレットの急速な普及によって多くの人がウェブにアクセスできるようになった一方,消費者のリテラシ――知識,警戒心――は今なお未発達であり,コンテンツを提供する事業者との間には情報の非対称性が広がっています。人々は新しいツールで得られる情報を貪欲にむさぼっています。質は一切問われません。多くのアクセスを得られるコンテンツである掲示板などのコピペブログの記事は,既にソフトウェアによる自動生成が一般的です。文章自体が自動生成であること,すなわちワードサラダであることも珍しくありません。こんなあからさまなゴミであっても,多くの人々にアクセスされ,場合によっては読まれるのです。DeNA の記事群も,ゴミ情報という点では同じであっても,人の手によって書かれていて文法・文脈的破綻が比較的少ないという点では,まだマシな方です。資金力さえあれば,毒,すなわち世論や消費行動の誘導を意図した偽情報を盛り込むことさえ,きわめて容易です。
 この怒涛のアクセスをカネに変える魔法がアドネットワーク(そしてアドエクスチェンジ)の広告です。これは広告出稿者と広告掲載者の間に入る一種の広告代理業であり,出稿者と掲載者が直接交渉や契約をせずに広告掲載ができるようになります。掲載者としてはページにちょっとした html タグを貼り付けるだけです。コンテンツの質なんてどうでもいいですし,かかるのは僅かなサーバ代・ドメイン代くらいです。あとは獲物が罠に誘い込まれて広告をクリックないしタップするたび儲けが生まれるのです。ゴミからカネが生まれる。なんと素晴らしい錬金術でしょうか!
 そして,消費者が情報にアクセスするためにまず訪れる場所が検索エンジン 1であり,検索結果の上位に表示されること,同じ検索結果ページに表示される他のページに何か加えたような内容にすることによってアルゴリズムに「他のページより価値がある」と認識させることが,錬金術の効率を高める一番の近道なのです(ゆえに他のサイトからの剽窃が多くなることは当然の帰結です)。

 もちろん,検索エンジンのプロバイダ,Google や Microsoft 等にとって,検索結果へのゴミ情報の氾濫は看過できるものではありません。提供する検索エンジンの価値を貶め,競合に対する競争力を失わせることにつながるからです。実際,時折アルゴリズムの改良によってスパムの排除が試みられています
 しかし,大手の検索エンジンプロバイダは同時に巨大な広告事業者でもあります。たとえば Google はその収益の9割以上を広告事業から得ています。先述の通り,検索エンジンに現れるスパムは広告収入が目当てであり,その広告収入の一部は検索エンジンプロバイダ自身の利益でもあります。つまり,抜本的な対策が困難であるばかりか,最小限度の対策に留めることによってこそ利益を最大化できる構造となっているのです。これらの広告表示には,出稿された広告を配信している同じ会社が検索エンジンとして収集した閲覧者の情報が利用されています。
 加えて,検索エンジンは特定のひとつのサービスが圧倒的なシェアを握りやすい傾向があります。独占的な地位を得ているサービスは国により異なりますが,1位のサービスは80%以上のシェアを握っていていることも普通です。また,グローバルでは Google が約76%(2016年12月現在)を占めており,全体でも独占構造になっています。シェアが奪われる見込みがなく,またシェアを奪える見込みもなく,検索エンジンの間に競争が働かず,消費者に対するサービスの改善への動機付けが存在しないということも,こんにちの混沌とした状況に至った一因と言えるでしょう。

 今のウェブ広告の仕組み自体が原因となって生まれている状況であるため,将来については悲観せざるを得ません。無内容なスパムに悩まされることがなくなるのは,金銭という動機付けが失われるとき,すなわち今のウェブ広告の仕組みが破滅するときであるので,これはかなり先になりそうです。
 消費者にできるのは自らの行動に自覚的になることです。中身のないサイトに不用意にアクセスして収益をもたらすことのないようにすべきです。Firefox のユーザであれば Hide Unwanted Results of Google Search が役立つでしょう。また,固定化したシェアを揺るがして検索エンジンプロバイダの間の競争を促すことも必要であるはずです。日本であれば Google や Yahoo! Japan の代わりにシェアの低い Bing を使うようにするだけでも違いますが,理想的なのは DuckDuckGo を利用することです 2。DuckDuckGo はプライバシの重視と意図的な操作のない(フィルタバブルのない)検索結果を売りとする検索エンジンです。日本語での検索結果の品質はまだまだといったところですが,概ね実用的な水準に達しています。現在のところ DuckDuckGo は自前のクローラに加え Yandex など他の検索エンジンの検索結果も利用しており,スパムもありますが,少なくともスパムサイトと利害が一致してはいません。もしも DuckDuckGo のようなサービスのシェアが大手サービスに並ぶような事になれば,他の検索エンジンプロバイダに対するこれ以上ないほどの強烈なメッセージとなることでしょう。

16/12/03 加筆修正。タイトルの「コピペ」が不正確であったことから,「剽窃記事」に修正。

Notes:

  1. この記事では本来の意味の検索システムとしての検索エンジンのことではなく,ウェブ検索サービスを提供するポータルサイトの意味でこの語を使っていることを註記しておきます。
  2. 同様の存在として Searx というものもあり,こちらもおすすめです。Searx は DuckDuckGo と違いサーバサイドのシステムそのものが自由ソフトウェア(AGPLv3)として公開されているのが特長です。ただしこちらは検索エンジンとしての独自性を志向してはおらず,既存の検索エンジンの検索結果を組み合わせて使用するメタ検索エンジン以上のものになることを意図したプロジェクトではありませんので,既存の検索エンジンに与えるインパクトは限定的でしょう。

DDoS 攻撃者を「サイバーフーリガン」と呼んではどうか

 最近また DDoS 攻撃が増えているようです。
 DDoS 攻撃は一般に面白みのない単純な力技で,わずかな代金で攻撃を請け負う業者まで存在します。ボットネットの構築から自前でやるにしても,ソースコード付きのソフトウェアがウェブ上で流通しており,多くの人のセキュリティ意識は依然として非常に低いという現状があって(そう,専門家でもなんでもない普通のおっさんおばさんが相手なのです),脆弱性を抱えた情報家電も多く存在していることから,技術的にはそのへんの中学生でも簡単にできてしまいます。いにしえのハッカー・クラッカー論争は置いといても,このダサさを恥ずかしく思わない,あるいはダサいと気づかない程度の者は,いかなる定義によってもハッカーの範疇に含まれることはありえないでしょう。
 また,彼らは技術のみならず「抗議」の対象についてもしばしば無知です。たとえば,捕鯨への反対を大義名分に掲げつつも,実際に攻撃を受けているのは何の関係もない(しかし外国人への知名度は高い)組織が殆どです。その一方で,どことは書きませんが,捕鯨に関係の深い組織の大半は特に攻撃が観測されていません。そもそもターゲット自体が見当違いであり,抗議としての体をなしていないわけです。
 どこかで似たようなものを見たものがありますね。サッカーにおけるフーリガンです。彼らは必ずしもチームの熱心なファンというわけではありません。しかし,欠かさず試合を観戦し,ちょっとしたきっかけを目ざとく掴んではそれを理由にして大声で叫んで暴れます。それを見た他のフーリガンもまた集団心理で同調して暴れ始めます。赤信号もみんなで渡れば怖くないというわけです。そうして堰を切ったように暴れる者が増えてゆき,まもなく馬鹿げた大騒ぎへと至るのです。暴力の対象は問わず,無関係の人をも巻き込みます。
 思うに,近ごろの DDoS 攻撃者も似たようなものでしょう。誰それ構わず手当たり次第に DDoS 攻撃を仕掛ける攻撃者には何の美学も見いだせません。見えるのは自己顕示欲だけです。彼らをハクティビストと呼ぶのは本物のハクティビストに失礼というものです。彼らは完全に区別された名前で呼ばれなければなりません。また,動機が自己顕示欲であれば,ハクティビストというある種の“ブランド”から切り離してしまい,ダサくて取るに足らない存在として扱うことで,安易な違法行為に走る理由が失われることが期待できます。一つのアイデアとして,安直ですが,「サイバーフーリガン cyber hooligan」という呼び名を提案してみます。

JINS の通販で眼鏡を買ってみたメモ

 JINS 店頭で眼鏡を買ったら通販限定の30%引き券を貰ったので,通販も試してみました。おもいっきり導線に引っかかってる。
 
 商品選択・度数選択は JINS の通販ウェブサイトでできます。度数はユーザが勝手に入力する仕組みなので,むちゃくちゃな度数の眼鏡も作ろうと思えば作れるはずです(だからどうしたという話ですが)。店頭と違いレンズの屈折率を自分では選べないようで,おそらくこれが理由で,私の度数ではレンズ面が大きなフレームは選択できませんでした。ひょっとしたらレンズの在庫状況なども関係しているのかもしれません。
 欠点はむろん実際にかけて試せないことですが,私はもともとオーソドックスなものしか選ばないのであまり問題ではありませんでした。むしろ,細かい寸法データを比較しながらゆっくり選べるのがよかったです。
 
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 注文してから数日後,こんな箱に入って届きました。配送は佐川急便でした。撮る前に破ってしまいましたが,この上からビニール袋で覆ってあって雨などで濡れないようになっています。写真がむちゃくちゃなのは資料だから許して。
 
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 封筒の中には「ご注文納品書」,「保証書」,「返品・交換カード」,それにレンズのパッケージが入っていました。店頭で買うのと同じ Hoya Lens Thailand ltd. 製レンズです。

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 空中に浮かせて衝撃から保護するタイプのパッケージングです。

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 眼鏡を不織布で覆って眼鏡ケースのなかで動いて擦れないようにされています。当然ですが,傷などはありませんでした。
 
 税込6372円が30%引きで4461円也。いい買い物。
 私は小さい頃から眼鏡なので,眼鏡といえば精密な医療器具という感覚なのですが,「安物」でも案外値段ほどの差はないものです。JINS の眼鏡は既におそろしく安いですが,通販によるコスト圧縮で品質を落とさず値段を更に下げるというのはよい考えですね。一方で JINS 一強の現状は消費者としてはどうも危なげな気もしますし,医療器具というイメージから産業の空洞化的アレにも思いを馳せたりしつつ新しい眼鏡でこの記事を書いています。ま,とにかく良い眼鏡が安く手に入ってよかったです。